ランブータン (20 January~1 April 2004)
ドリアンが果物の王様,マンゴスチンが果物の女王とするなら,ランブータンは果物の王子とでも呼ぶべきでしょうか.ムクロジ科 (Sapindaceae) の高木で,低地林で見かけます.赤いウニのような実をつけます.この写真の撮影後にサンプリングを行なったのは言うまでもありません.美味しゅうございました.ランブータン (rambutan) はマレー語で髪の毛を意味する rambut に由来し,毛のあるものという意味です.写真は Nephelium lappaceumという種です.
2003年11月:マレーシア・サバ州・デラマコット試験地にて.
溶岩上でのオヒア (17 October 2003~20 January 2004)
ハワイの森林の特徴に,ハワイフトモモ (Metrosideros polymorpha) が遷移過程の初期から最後まで優占し続けることがあります.この写真のように,溶岩が流れた後まもなくの状態でも,真っ先に進入するのがハワイフトモモです.アスファルトの様に見えるものが,冷えて固まった溶岩流です.生き物のダイナミックな営みを感じます.
2002年5月:アメリカ・ハワイ州ハワイ島キラウエア付近
Neesiasp. (1 September ~ 17 October 2003)
ドリアンで有名なパンヤ科 (Bombacaceae) のNeesia 属の樹の実です.Pseudo-Durian(ニセ・ドリアン)ともいうそうで,ドリアンの様にとげとげもなく,実も美味しくないのだそうです.種名は不明ですが,Neesia synandra かな,と思っています.写真にはスケールが入っていませんが,全長 20 cm程度です.
2003年5月:マレーシア・サバ州・デラマコット試験地にて.
Cheirodendron trigynum(23 June ~ 1 September 2003)
ハワイの森林で多く観られるウコギ科の亜高木種,Cheirodendron trigynumです.伸び方は違うけど,亜高木種であったりとか外観など,昔の研究材料を彷彿させることもあり,個人的には好きな樹種です.
2002年5月:アメリカ・ハワイ州ハワイ島にて.
ベゴニア(8 May ~23 June 2003)
山地林の少し湿気ったところに生えているベゴニアです.日本では園芸品種でお馴染ですが,熱帯では土壌が少し湿気った山地林で見かけることが出来ます.白い清楚な花です.残念ながら,種名は分かりません(Begonia sp. Begoniaceae;2005年4月4日記:Begonia burbidgei Stapf だと思う).
2001年3月:マレーシア・サバ州キナバル山 Bukit Tupai にて.
ハワイ降雨林(1 April 2003 ~ 8 May 2003)
ハワイフトモモ(Metrosideros polymorpha) の林の向こうにはマウナケアが見えます.ハワイフトモモ更新の特徴である, 一斉枯死 (dieback) の影響か,枯死した幹が数多く見えています.
2002年6月:アメリカ・ハワイ州ハワイ島にて.
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