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エゾシカによるエゾマツ稚樹の被害状況

28 November 2000

2000年11月25日,北大・苫小牧演習林に日帰り調査をしていたときのことです.見ていて非常に気になったのですが,苫小牧でもエゾマツの稚樹が,エゾシカによって樹皮や枝が剥がされるなどの被害がでてきたようです.先月の調査時はなんともなかったのですが,恐らくつい最近になってのことだと思います.


その1
樹高 100 cm 程度の稚樹の被害状況.稚樹の根元にある枝は,剥がされた下枝.

その2
剥がされた下枝の様子.

その3
別な稚樹の被害状況.樹高 80 cm 程度.

その4
剥がされた樹皮の様子.

その5
さらに別な稚樹の食害状況.この稚樹は来年も生きているであろうか?


ここ数年,苫小牧で毎木調査をしていて思うことに,ツリバナがエゾシカによって樹皮を剥がされ,そのために枯死していくケースが多いということがあります.今までの観察では,ツリバナだけにそういう傾向がみられましたが,どうやらエゾマツにも波及していったようです.今の段階では樹高 1 m 程度の稚樹にだけみられますが,今後どうなっていくか,注意して見ていく必要はありそうです.


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