調査で必要なモノ 1. 調査用具 日本から持っていった方が良いと思うもの スティール・メジャー,コンベックス,ノギス,剪定鋏,ナンバーテープ,ガンタッカー,集計用紙,野帳,雨野帳(防水仕様のもの),携帯用蚊取り線香,ゴア製の雨がっぱ,地下足袋,寝袋 以上は現地購入は無理か困難なので,日本から持っていった方が無難だと思う. カメラの電池もモノによっては日本から予備も含めて持って行った方が良い. マレーシアでも買えるもの シャープペンシルなどの筆記具,ホッチキス,普通のノート,画板,ダイモテープ一式,蚊取り線香本体,虫よけ薬,ライター,針金,ペンチ,釘 以上はマレーシアで購入できるので,こだわりの品さえなければ現地購入が可能.ただし,キナバル山公園内の売店では,歯ブラシなどの日用品程度しかない.文房具屋などは Kundasang か Ranau まで行く必要がある(乗り合いバスで30分程度か).それが面倒なら,キナバル公園に来る前にコタ・キナバルの街で買っておいたほうが良いだろう. 2. 衣服など日用品 大概のものはマレーシアで購入でき,安い(センスはともかく).衣服ではないが,つめ切りと耳かきもあれば便利.特に長期間の滞在の時に有り難みを痛感する. キナバル公園周辺は,熱帯というイメージから外れ,日中は涼しく朝晩は少し寒い.フリースなどの防寒具は必要.また,雨が多いところなので,傘や雨合羽などの雨具は必須.懐中電灯も夜道を歩くときなどに必要なので,持っていったほうが良い. 日常品では,眼鏡の方は眼鏡の予備は必要.コンタクトレンズの洗浄液などは,コタ・キナバルではあるかも知れないが,キナバル公園周辺だとあるかどうか分からない.あきらめて眼鏡にするか,予備をたくさん持っていた方が無難.サングラスもあれば重宝する(こともある). 電気は230V,60HZ使用.コンセントが日本のものとは違い,3穴である(三叉式;イギリスと同じ方式).アダプターは日本でもマレーシアでも電気屋などで売っている.また,停電や電圧が急におちることが度々あるので,注意が必要. 石鹸,シャンプー,歯ブラシ,歯磨き粉などの品揃えは日本とほぼ同じ状況.これは厳しい好みさえなければ,その辺で購入できる. 3. 医療薬 私が普段の長期調査時に持っていくもの.マレーシア調査でも,これで充分だった. 正露丸(下痢止め)・強力わかもと(胃腸薬)・葛根湯(風邪薬)・マキロン(消毒薬)・絆創膏. タワウ公園やポーリン低地林ではヒルが多いので,ヒルよけ対策があれば快適.タワウ公園の売店でリーチソックスを購入することができる.料金は 8.5 RM. お金 マレーシアの通貨はリンギ (Ringgit Malaysia; RM),補助通貨はセン (sen; ¢).RM 1= 100¢.紙幣は100,50,20,10,5,2,1リンギで,硬貨は50,20,10,5,1センの6種類ある.5センと1セン硬貨は最近見かけない気がする. 換金 銀行やコタ・キナバルなどの街にある両替商では円の両替が可能.Ranau の Bumiputra Commerce 銀行では円の両替が可能.レートは普通. コタ・キナバル空港内にある換金用の銀行は深夜になると閉まるので,夜遅くにコタ・キナバルに到着する場合では,クアラルンプール空港の両替所で換金した方がよいだろう.夜中にお金がないと困ることもないはず.経由地で両替ができるところなら,時間つぶしも兼ねて済ませたほうが楽かも知れない.シンガポール経由便ならチャンギ空港内の両替所で可能. 帰国時にリンギを日本に持ち帰っても,主要な銀行では円に換金できない. リンギは円と変動相場になっている(おおよそ100円 = RM 3 が目安;リンギを3で割り,100を掛けると円). 航空機搭乗関係 1. 荷物 飛行機に預ける荷物の重量はエコノミークラスで20kgまで無料.しかし,ほとんどの場合25kgまでは無料になる.それ以上になると1kgにつき3000円程度追加徴収される.LCCは荷物の重量制限がシビアだそうで,超過しないように. 荷物の内容にもよるが,重いものを機内持ち込みにした方がよい場合もある(ナイフなどはだめ).ものによっては機内に持ち込めないものもあるので注意. 2. リコンファーム(ティケットの再確認) 最近はリコンファームの必要がなくなってきているが,気になる場合は念のために.かつては帰国3日前までに,帰りのティケットのリコンファーム(再確認)をすべきとされていた.ごく稀に時刻などの変更があったりする.電話ですむ. 3. 機内 意外に飛行機の中は寒くなることがある.寒くなってから,「寒いから(エアコンを)切ってくれ」と頼んでも無駄.長袖か,なにか羽織れるものがあればベター. 4. 航空会社(航空会社コード) 5. 空港(空港コード) 行きの手順 日本出発 関西国際空港へは,大津界隈からだと電車による移動に2時間をみたほうが良い.バスなどは渋滞を考慮し,もう少し余裕が欲しい.京都方面からはJR西日本の「はるか」が便利. 成田空港へは都内から電車による移動に1時間をみたほうが良い.都内からはJR東日本の「成田エクスプレス」や京成の「スカイライナー」が便利.つくばからは関東鉄道のバスが便利. 1-1. 関西国際空港着 さっさとチェックインを済まそう. 1-2. 成田国際空港着 空港に入る前(道路や駅)にセキュリティ・チェックがある.パスポートなどのIDの提示を求められる.場合によっては時間がかかることもあるので,余裕をもって着くようにしたい.航空会社によってターミナルが異なるので注意.第一ターミナルと第二ターミナル間はそれなりに距離があるので,これまた注意. 2. 日本での出国審査 パスポートが必要.時期と時間によっては混雑することもあるので,時間に余裕を見たほうが良い.また,日本人と外国人のゲートは別なので注意. マレーシア到着 3-1. クアラルンプール国際空港着(クアラルンプール経由の場合) サバやサラワクに行く場合,ここで国内線に乗り継ぐ.国際線到着ゲートに到着した場合,空港内のシャトルトレインに乗って国内線出発ゲートに行く.シャトルトレインを降りてすぐに,国内線乗り継ぎと書かれた案内板(日本語表記あり)にしたがって進む.階段をおりると,入国審査場があり,そこでマレーシアの入国審査を受ける.国際線から国内線に乗り継ぐ手順についてはマレーシア航空日本支社による空港案内の「乗り継ぎ」の項を参照のこと. クアラルンプールなどの半島部に用事がある場合は,空港内のシャトルトレインに乗って入国審査場に向かい,そこでマレーシアの入国審査を受ける.以下4の入国審査に進み,預けた荷物を引き取る. 3-2. コタキナバル国際空港着(直行便の場合) 入国審査場に向かい,そこでマレーシアの入国審査を受ける.以下4の入国審査に進み,5-1での預けた荷物を引き取るところへ進む. 4. Immigration(入国審査) パスポート そこそこ混んでいるので,時間に余裕をもとう. この先はサバやサラワクの調査地に向かう場合. [キナバル・タワウのあるサバ州に行く] [ランビルのあるサラワク州に行く] 5-1. コタキナバル国際空港到着 Immigration のカウンターがあり,マレーシア国内でも,他の州からサバ州に入るときはパスポートの提示が必要.サバ州に入った日付をパスポートに捺される.Laggage Claim で自分の荷物を探す.あとは,タクシーで市街へ移動.タクシーはティケット制で,カウンターは空港内にある.ホテルなどがある市街地まで,夜間だと RM30程度. 6-1. キナバル公園へ 市内に中長距離のバスセンターがあり,Ranau 行きのTuaran バスに乗る.もしくは群がってくる人にキナバル公園に行きたいというと,Sandakan など途中公園に寄るバスを教えてくれる.乗るバスによりけりだが,おおよそ RM 10-15 程度.バスに乗ると車掌がいるので,念のため,公園前で降ろしてもらう旨を伝えたほうが良いだろう.コタ・キナバルから2時間程度.コタ・キナバルの市街からラナウ行きのタクシーを利用すると RM 70,それ以外だと RM 150(交渉次第). 6-2. タワウ公園へ キナバル公園から長距離バスで10時間ほど.料金は RM 50 程度.不法入国者を取り締まるための検問がサンダカン郊外とタワウ郊外にある.長距離バスでは検問で警察官が乗り込んできて,乗客のID (外国人の場合パスポート)のチェックをする.このときパスポートがないと,恐らくは大変面倒なことになるはずなので注意. コタ・キナバル-タワウ間の飛行機では市内への移動を除くと40分程度.料金は RM 108.航空券購入時に ID の提示を求められる場合もあるので,パスポートなどが必要.タクシーで公園へ移動.タクシーはティケット制で,カウンターは空港内にある.料金は RM 80. 5-2. ミリ空港到着 Immigration のカウンターがあり,マレーシア国内でも,他の州からサラワク州に入るときはパスポートの提示 帰りの手順 [キナバル・タワウのあるサバ州から帰る] [ランビルのあるサラワク州から帰る] 1-1. キナバル公園から キナバル公園前にバス停があり,そこで待っているとコタ・キナバル行きのバスが結構通る.それを自分で呼び停めるか,もしくは停まってくれたバスに乗る.コタ・キナバルまで2時間程度でRM10.公園のレセプションでタクシーをチャーターすると,空港まで RM 100-150(交渉次第). 1-2. タワウ公園から タワウ公園からタクシーで空港まで1時間程度.料金は RM80.長距離バスではキナバル公園まで8時間ほどで RM45.不法入国者を取り締まるための検問がタワウ郊外とサンダカン郊外にある.長距離バスでは検問で警察官が乗り込んできて,乗客のID (外国人の場合パスポート)のチェックをする.このときパスポートがないと,恐らくは大変面倒なことになるはずなので注意. 2-1. コタキナバル国際空港到着 市内からタクシーで空港へ移動.料金は RM 12-15 程度. クアラルンプール経由の場合:自分の乗る飛行機の番号などを確認してゲートに入る.出国?審査 のカウンターがあり,国内でも,サバ州から他の州へ移動するときはパスポートの提示が必要.パスポートの提示のみで,サバ州を出た日付は捺されない. 直行便の場合:チェックインは大概フライトの2時間前頃から始まるが,出国審査などは夜間だと間際まで開かない.手荷物検査を終えたら,3の出国審査まで飛ぶ. 2-2. ミリ空港到着 市内からタクシーで空港へ移動. 自分の乗る飛行機の番号などを確認してゲートに入る.出国?審査 のカウンターがあり,国内でも,サラワク州から他の州へ移動するときはパスポートの提示が必要.パスポートの提示のみで,サラワク州を出た日付は捺されない. 2-3. クアラルンプール国際空港到着 市内からKLIA Ekspresというシャトル電車がある.KL Sentral 駅から空港まで30分ほどで,RM 35. 3. 出国審査 サバやサラワクからの場合:クアラルンプール国際線乗り継ぎのカウンターへ行き,そこでマレーシアの出国審査を行なう.その後,空港内のシャトルトレインに乗って国際線のロビーに向かう. 半島からと共通:出国審査場では,パスポートと コード・シェア便(複数の航空会社の業務提携により,ひとつの便(コード)での運送)の場合,搭乗券の便名と空港で掲示されている便名が異なる場合があるので,充分注意した方が良い. 深夜便の機内食はサンドウィッチ程度なので,空腹時ではそれだけだとかえって辛くなる.物足りない方は,軽食などを摂っておいたほうが良いかも. 日本到着 日本の入国審査 パスポートが必要.日本人と外国人のゲートは別なので注意. Laggage Claim 預けていた荷物がターンテーブルで出てくるので,自分の荷物を見つけ,それを持って税関に行く.税関では課税品・禁輸品を持ち込んでいないかの質問がある.機内で配られる「携帯品・別送品申告書」に必要事項を記入し,提出する. 財務省税関の「入国(帰国)時における「携帯品・別送品申告書」の提出について」のペイジ.ここに詳細や書式がある. http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/shinkokusho.htm 電話 日本への国際電話 00+81+0 を取った市外局番+市内局番(国際電話+国番号+市外局番+市内局番). 例えば(0XX-YYY-ZZZZ)にかける場合だと, 00-81-XX-YYY-ZZZZ となる. 公衆電話はカード式電話.テレホンカードは,日本のそれとは少し違う.キナバル公園内の売店やゲート前のレストラン・バユでも購入できる.タワウ公園に公衆電話はない. マレーシアへの国際電話 010+60+市外局番+市内局番. ファックスは電話と同様. リンク 外務省による海外危険情報. 厚生労働省検疫所による海外感染症情報.念のため. マレーシアの日本大使館のペイジ.最新のマレーシア情勢の確認やその他情報など. サバ公園のペイジ.キナバル公園とタワウ公園,そしてサバ公園全体の情報など. キナバル公園など宿泊を取り扱っている.シャーレなどの予約はここから. サバ州の森林研究所,Forest Research Centre, FRC.サンダカンにある. マレーシア森林研究所,Forest Research Institute Malaysia, FRIM.クアラルンプール (Kepong) にある. |