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2004年度の生活

2004年度は久々アクセル全開の年でした.高飛びから戻ると修羅場のパターンばかりで焦りました.釧路での生態学会な日々(その前後数日も含む)が非常に楽しい思い出になっています.停滞した春,猛暑と潮風の夏,台風と水圧の秋,水攻めの冬,こんなところでしょうか.

4 April 2005

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4月1日(木曜日)
2004年度開幕です.私はさらに引き続き,またまた身分を変えてもう少しだけここに居残ることになりました.何もない春です.まあ,そんな訳でまたまたよろしくお願いします.
4月6日(火曜日)
怪しげなヴィルス・メイルが多く,本来の用事メイルがヴィルス・メイルに隠れている感じですらあります.そのうち,ジャンクメイルでほとんど占められるようになっていくのでしょうか.いやはや.

文献検索ソフトを新しくしたこともあり,蔵書整理などをしました.結構な蔵書量になっていたようです.図書の話題では,朝倉書店の植物生態学講座シリーズが復刊となる一方,蒼樹書房の廃業というなんとも残念な話題もあります.良い本が多いだけに,いつか復刊できれば良いなとは思っています.
4月8日(木曜日)
生態研内部ですが,114号室に移りました.部屋の移動に伴い,電話が替わりました.人にもよりますが,引越の回数が増えるほど,荷物が減っていく傾向になることが多いといいます.要らないものをどんどん捨てていくので,そうなるのでしょう.昔はモノを溜込む性格だった気がしますが,ここ数年で性格が変わったようで,モノをあまり溜込まなくなりました.本当に必要なものは何か考えると,要らないものを取っておく理由と場所が無いことに気付いたのでしょう.とはいえ,資料的な価値のあるもの(たとえば特定地域の flora や図鑑など)もあり,ものの重要性は必要頻度と相関関係がないこともあるでしょう.荷物の量の善し悪しは一概には言えないところです.

アップルストアからいきなりバッグが送られてきました.バッグなんて注文した覚えが無いので何事かと思い連絡してみると,購入促進キャンペーンの「あたり」で,その景品だとか.せめてバッグにひとこと説明文くらい入れて頂戴.バッグだけ送られてもびっくりするじゃないか.でも,うれしいからいいです.
4月27日(火曜日)
先週,生態学会の申し込みをしました.今週の金曜日が締切なので,申し込みラッシュが始まっている頃ではないでしょうか.今回はマレーシア・ネタと自由集会での講演の二本立てです.今回は久々の口頭発表を希望していますが,まだどうなるかは分かりません.
5月7日(金曜日)
連休は一日だけ虎詣に出かけた以外は悶々としていました.何もせず,文字通り休んでいました.もっと素敵なところで休めばよかった気もしますが.

あるコンピュータ・プログラムの前で苦闘中.慣れないことはするものではないが,しないと仕事が進まない.
5月20日(木曜日)
プログラムの件は,プログラムそのものではなく,それが動く器械の方などに問題があることが分かりました.いやはや.

一気に夏です.
8月4日(水曜日)
一気に8月になりました.5月21日から昨日まで,マレイシアはサバ州での野外調査に勤しんでいました.昨日無事に帰国しました.今回はすでにヒゲなしです.

今回もデラマコット試験地とキナバル試験地での調査でした.低地林をGPS機器をもって彷徨い,調査のため樹高20mちょっとの木に登ったりと今回も盛りだくさんでした.久々の3K調査でした.今回はT大のSさんと楽しく仕事が出来たのが一番の収穫でした.成長錘マイスターと呼んでもいいのではないでしょうか.きつい調査にも関わらず,一生懸命にかつ楽しそうにこなすSさんには感動しました.また頑張りましょう.

調査以外にも楽しみはありました.美味しいスティーム・ボート(マレー風海鮮しゃぶしゃぶ?)を食べ,ドリアンも食べ,ついでに美味しいナシゴレンも食べ,食に関しては思い残すことはありません.また,長年の夢だったラフレシアの花をこの目でしかと見てきました.確かに大きな花でしたが,話ほど臭くはありませんでした.

野球で例えるなら,連日熱投状態でした.流石に燃え尽きました.しばらくはゆっくりしたい.しかし,月末の生態学会のことを考えるとあまりのんきなことも言えそうにありませんが.今回の調査で自分は実はミーハーだったことを改めて思い知りました.娯楽に飢えるとベクトルが妙な方向に向かい,たまに漏れ聞こえる,日本の極めてしょうもないニュースに過剰なまでに反応していました.ああ…
8月12日(木曜日)
ウデウデと月末の学会準備などを.自分の発表まで,実はあと二週間という事実に驚いています.驚いていても自他共に困るので,テンションを上げて発表資料を作っています.切迫し始めている割りには,往路の件で時刻表を眺めたりしています.
8月19日(木曜日)
先週末からアテネ・オリンピックが開幕しました.今日こそはさっさと寝て,明日の朝からちゃっちゃと学会準備をしようと,ふとテレビを観ると試合中継が始まっています.しかも柔道,水泳,野球など….そして僕は非常に焦る.学部一回生の前期試験一週間前に,深夜のテレビ映画で「猿の惑星」シリーズ放映が一週間続いたことを思い出しました.
で,肝心の準備の方はおおむね終わったと言いたいところですが,F1でいうところのアタック一回目.もう少しセッティングを決めたいところ.
8月20日(金曜日)
来週からいよいよ日本生態学会です.では,会場でお会いしましょう.
9月8日(水曜日)
一昨日北海道から戻ってきました.晩夏の北海道の風情を満喫してきました.

まずは釧路での生態学会でした.今回は口頭発表と自由集会の二本立てでしたが,なんとか無事に終了しました.久々の口頭発表で,気分は「常に初陣」.何度やっても緊張するものです.いろいろな方々と会い,面白い議論ができ,充実した期間でした.素晴らしい釧路の海の幸にも満喫できたので,なお良かった.心地よい潮風が気持ちのよい学会でした.

その後は北大・苫小牧研究林に昔からあるプロットのリセンサス,いわゆる毎木千本ノックをしてきました.かつてのホームグランドに4年ぶりに再訪問してきました.二日ほど台風の影響で天気が優れませんでしたが,あとは心地よい天気でした.結局2100本ほど胸高直径を測ってきました.測定しながら,ふと昔のことなどを思いだしました.次は4年後,北京オリンピックの時にしようと思っています.

ところで北海道滞在中に非常に興味深いテレビ番組を観ました.誰もが?うらやむ話は,自分以外の意外なところにあるものです.
9月10日(金曜日)
先日来た台風18号は北海道に大被害をもたらしたようです.札幌では最大瞬間風速50 m/sec を越したとか.テレビなどで被害状況を聞いているうちに,先週再測を終えたばかりの北大・苫小牧研究林にあるプロットの様子が気になりました.苫小牧研究林の方からの情報や北大・苫小牧研究林のペイジの写真によると,苫小牧研究林の風倒被害は甚大のようです.恐らくは自分のプロットも相当なことになっているでしょう.どうなっているのか,折りを見て確認したいところです.ちなみに先週行なっていた4年ぶりの再測時の様子では,目立った撹乱もなく,プロットの木々はすくすく成長していました.
11月8日(月曜日)
一気に11月です.9月14日から昨日まで,マレイシアはサバ州での野外調査に勤しんでいました.無事に帰国しました.今回もすでにヒゲなしです.

今回はキナバルでT大のSさんと熱帯樹木の生理測定調査に勤しんでいました.前回の調査が肉弾戦なら,今回は神経戦でしょうか.野外調査よりは実験室での測定がメインだった感じです.今までは論文や本,研究の話などからで知っていただけの分野を,自分で扱えるようになった?のは収穫でした.詳細は今後ということで.出発前にひどい風邪を引いてしまい,体調が悪い状態で調査を始めたのが今回の失敗点です.そのため前半戦は体力的にはしんどかったです.まあ,途中から回復したので,あまり酷い事態にはなりませんでしたが.

あと,これにはちょっとだけ触れさせて下さい.今回の調査中に阪神タイガースの代打の神様こと八木裕選手が,長い現役生活に別れを告げ,静かにバットを置きました.私が大ファンの選手だけに,非常に寂しいものを感じます.しかし,引退を避けることはできません.盛大かつ素晴らしい引退試合で,現役生活を締めくくることが出来たので,良かったと思います.当日のテレビ中継を観たTさんのドキュメントで詳細を知ったのですが,それに結構感激してしまいました.ある雑誌のインタビューで,高い代打成功率の秘訣は何か,という記事がありました.その中で八木選手は,よく集中力とか気合いとか言われるが,技術力だ,と返答していました.高い技術力がなくては何も出来ない,それを引きだすのが集中力であり,気合いだと語っていました.私も時々,調査などで気合いを引き合いに出すことがありますが,私も同じことを言いたいのです.ともあれ,さようなら「神様」八木選手,長いことお疲れさまでした.

そろそろ年末進行の話が聞こえてきています.今年も結構な感じになりそうです.
11月12日(金曜日)
今回も帰国後早々に修羅場です.前回は生態学会準備でしたが,今回は月末の国際ワークショップの準備(私は参加+発表,しかも英語)と12月の研究プロジェクト(森林利用オプション)検討会の準備のダブル・ヘッダーです.日本の深まりつつある秋を横目に,迫り来る締切に奔走しています.
11月16日(火曜日)
月末の国際ワークショップの発表準備などで右往左往しています.発表まであと一週間ちょっと,少し焦っています.あと,来年3月に行われる生態学会の講演申し込みを行ないました.タワウの大森林の話をする予定です.

紆余曲折もありましたが,生態研センターに来てからの仕事のひとつが,ようやく「形」になりました.他からみれば小さな一歩かも知れませんが,私には大きな一歩です.
11月29日(月曜日)
昨日,国際ワークショップから無事に戻ってきました.なんとか発表をこなせた?とは思います.最初はこじんまりとした会議の予定だったそうですが,気付けば話が大きくなっていて,サンダカンで一番大きなホテルの会議室で,大勢の聴衆,しかもほとんどがネクタイ+ジャケットという組み合わせ….私もネクタイを締めて挑みました.Deramakot 試験地で行われている低インパクト伐採(Reduced Impact Logging; RIL)が主な内容でした.今回は19日から28日までの短期でしたが,濃度の濃い内容でした.

今週は森林利用オプション・プロジェクトの検討会に,これまた参加+発表の予定です.
12月3日(金曜日)
森林利用オプション・プロジェクトの検討会も無事終了しました.濃度の濃い3日間でした.色々な方々と話も出来たので良かったです.

さて,今度の生態学会の発表の一部では,私の名前まで入れていただきました.恐縮です.今回は主にマレイシアがネタの中心になりそうです.自分の方は今回も口頭発表と自由集会の二本立ての予定です.今回の自由集会では「木材解剖特性からみた熱帯樹木の生態 -熱帯林研究の新しい展開-」という企画を催すことになりました.追ってもっと詳しい情報をアップしていきます.興味のある方は是非お越しください.

しばらくは静かな日々を過ごすつもり,いや過ごします.と,いってもサンプル処理と,締切が間際に迫った件などと真っ向勝負になりますが.
12月22日(水曜日)
しばらくは静かな日々を過ごしています.ここ暫くは京大・農学部・森林利用講座で,材サンプルの処理を行なっています.二年前に行なったハワイのサンプルと同じ処理過程です.時間が経っていたので不安でしたが,ことのほかサンプル処理が上手に出来たのでは?と思っています.久々にしたスキーで,綺麗にターンができた気分といったところでしょうか.前回の教訓が生きたのか,切りやすいサンプルだったのか,技術的に向上したのか,気のせいか,とにかくため息をつくような具合でないのは嬉しいところ.

締切が極限に迫った件との真っ向勝負は,ちょっとマズイところ.こちらは何とかせねばなりません.

ついでにマズイことは,まだ年賀状関係に全く手を付けていないこと.
12月28日(火曜日)
私は日本にいます.顔色は少し悪いかも知れないけど,元気です.
2005年1月12日(水曜日)
松の内もとっくに過ぎ,まったくもって今更になりますが,今年もよろしくお願いします.

3月に行われる生態学会の講演要旨の登録を行ないました.今回も一般講演と自由集会の二本立てです.気合いを入れていきますよ.

年末年始は良い意味で驚かされてばかりいました.久々度肝を抜かれた感じです.人を驚かすには,入念な計画が必要なのだそうです.驚いてばかりいるのも悔しいので,私も良い意味で人を驚かしたい今日この頃です.
1月24日(月曜日)
3月に行われる生態学会のプログラムが公開されています.京大・農学部・森林利用講座の岡田直紀さんと企画している「木材解剖特性からみた熱帯樹木の生態 -熱帯林研究の新しい展開-」という自由集会は,3月27日18時から20時30分・F1会場で行われます.自分の一般発表(E201)はなんと,懇親会翌日の朝一番である3月30日9時からになりました.自由集会がF1会場というのでちょっと嬉しがっていたら,自分の発表は順番でポールポジションのおまけ付きです.大人しくしなさい,ということなのでしょうね.発表以外にも当日発表時間に間に合わねばと,いつもよりも少し気が引き締まる思いです.
2月2日(水曜日)
月曜はPlotNetの会合で北大・地環研にお邪魔していました.会議は諸々の最近の進展の報告等々,現状の update をしてきたというところでしょうか.今冬一番の寒波が日本全体を冷やしていたこともあり,札幌も勿論寒かったのですが,昨日今日の関西も寒いです.今朝目が覚めると,白い世界が広がっていました.

札幌に向かう飛行機の機内誌に今年の運勢が書いていました.自分の該当部を読むと,結構良いことが書いてありました.気を良くして読んでいると,1-2月は酒をつつしむように,とちゃんと釘を刺す項目がありました.
2月14日(月曜日)
先週の火曜頃に咽に妙な違和感を感じ,嫌な予感がしたら案の定,翌日には見事に風邪の諸症状が炸裂していました.仕事が溜まっているので気は焦りますが,無理すると症状がますますひどくなります.このままでは共倒れになるので,まずは風邪を治すことを第一にしました.ようやく熱が引き,少しは楽になってきたので,ぶり返さない程度にペースを戻しつつあります.
3月15日(火曜日)
生態学会のある3月になりました.2月15日からマレイシア調査に行っていて,今朝戻ってきました.2月の出発前から先発を指定されたピッチャーのように身体を作ってきたのに,今回も調査直前にひどい風邪を引いてしまい,最初はかなりしんどかったです.なにをやっているのでしょう.

今回も昨年秋の調査同様に熱帯山地林の樹木の水分生理測定に勤しんでいました.非常に神経を遣う測定で,朝から晩まで植物に圧力をかけ続け,かなりヘトヘトになりました.でも,良いデータが取れたとは思いますので良しとしましょう.手伝ってくれたN君とK君,どうも有り難うございました.測定中に大澤誉志幸の名曲「そして僕は途方に暮れる」を良く聞いていました.深夜の測定中に決めフレーズを聞くと心に染み入りました.

しばらくはのんびりしたいのですが,今回もこれまた例によって帰国後の修羅場が待ちかまえています.学会準備,論文の直し,その他締め切り書類….そして僕は途方に暮れる.
3月23日(水曜日)
マレイシアから戻ってきて一週間ちょっと経ちました.途方に暮れていても仕方がないので,せっせと生態学会の準備などを進めています.8月の時の反省も込めて,今回はだらけることなく過ごしています.いや,正確には某日に半日ほどは小休止しましたが.そんな感じで準備の方はそこそこ進んではいるとは思いますが,現状は F1 でいえば予選一回目のタイム,WRC でいえば Leg1 終了時の順位というところ.まだまだ気が抜けません.

私は花粉症ではないはずですが,連休終盤あたりから目が痒くなりだしました.気持ちの問題と良いのだけど.

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