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2009年度の生活

新年度早々に腰を「ぎっくり」させてしまい,野外調査に不安を感じていましたがなんとかなりました.出張回数と日数は2008年度よりも減っていましたが,何かと気忙しい感じでした.開幕スタメン危機の春,梅雨に参った夏,研修担当や講義な秋,新棟引越とインドネシア再びの冬,とこんな感じでしょうか.

2010-04-16

04月05月06月07月08月09月10月11月12月01月02月03月

4月3日(金曜日)
生態学会から戻ってきてからは,静かに右往左往する日々であった.そして2009年度になった.様々な日程が決まっていく.季節モノの調査はまだ先の話だが,そろそろ準備だけはしたほうがよさそうだ.

今年度も講義と実習の担当や回数にあまり変化はない.内容は昨年の反省などを踏まえて改良していくつもりだ.一部は昨年の段階ですでに修正してあるが,さらに改良を加えていきたい.

あとは肉体的に静かにせざるを得ない状況なので,フィールドが始まる頃には全開アタックができるよう,今は大人していなくてはいけない.
4月10日(金曜日)
今週は天気が良い日が続いた.野辺山ですら気温が摂氏15度を超した日もあった.そのような日に机の前に座っているのは何かもったいない気がする.とはいえ,私の野外調査には時期としてちょっと早いし,机の前に座ってすべきことはたくさんある.そんな感じでやや悶々としながらも,大人しく机の前に座って事を進めている.

火曜日にTさん達とちょっとだけ外仕事をした.面白いことになればと思う.
4月17日(金曜日)
思ったより春の動きが速い気がする.季節モノの調査は最初が肝心なので,まずは昨日デンドロメーターを読みに行った.去年はデンドロメーターが観察個体に馴染んでいなかったので予備的な計測だったが,今年からはちゃんとしたデータとして扱えそうだ.マユミが展葉しかけていた.あとはpFメーターと地下水位測定ロガーの再設置を来週行なう予定だ.渓流水と雨水の採集も再開する予定で,「水まわり」を中心に調査開始となっていくだろう.

机の前に座る作業も続行中だ.何故かある図がうまく描けず,てこずっている.
4月23日(木曜日)
月曜から昨日までは教務関係のため,つくばだった.今年度の初ロードになる.昨年度から博士論文の副査業を仰せつかるようになり,今年度も仰せつかった.他にもこの夏に行なう実習のガイダンスや研究の打ち合わせなどもあり,あっという間に三日が過ぎた感がある.今日も調査許可申請の打ち合わせなどで韮崎に行ってきた. 研究資材の調達も始めている.まだなモノを早めに抑えておきたい.

苦戦していた図はその後なんとか描けた.もっとスマートな方法があるはずだが,よく分からぬ.
5月1日(金曜日)
「水まわり」の調査を再開する予定でいたが,週明けから夜間の冷え込みが厳しい日が続いた.野辺山では日最低気温が摂氏零度以下を記録する有り様だ.そのような訳で,pFメーターと地下水位測定ロガーの再設置は連休明けに行なうことにした.いくらなんでも,その頃ならもう大丈夫だろう.

先月からの作図に関連したところで,気になっていた箇所を再計算したり,関連する文献を読み直してみた.気付くこと多々あり.

今日はひょんなことがきっかけで,2000年8月のインドネシア調査の野帳を読み返してみた.8年半前の自分はずいぶんと几帳面な記録をつけていて,ご丁寧に機内で観た映画の感想まで書いてあった.その頃の自分はヘタなりとも少しは絵心があったようで,観た植物のイラストまで描いてあった.自分の記憶ではちょっと前の出来事かと思っていたが,年代的にはずいぶんと昔の話だ.
5月7日(金曜日)
「水まわり」の調査を連休明けに再開する予定でいたが,今度は雨天のため延期になった.「水まわり」の調査だけにお流れという,つまらないオチがついてしまった.来週こそは仕留めたいものだ.

今月は講義が二回あり,その準備を静かに行なっている.
5月15日(金曜日)
週明けの月曜日は筑波で総合科目の講義(お題は「森林生態系機能と持続的管理」)をしてきた.今期初の講義であった.昨年の反省を活かし,あまり喋り過ぎないようにしたはずだが,どうだったであろうか.

懸案の「水まわり」の調査は筑波から戻ってきた翌火曜日に早速行なった.ようやく天候に恵まれたので,地下水位測定のロガーとpFメーターを再設置することができた.翌水曜日は渓流水と雨水の採集とデンドロメーター読みと,季節モノの調査を本格的に再開し始めた.4月上旬から肉体的にしばらく大人しくせざるを得ない状況だったが,今の段階では問題なさそうだ.もうある程度のことをしても大丈夫なのかも知れない.

机に座る方の作業では,懸案の宿題にある程度目処がつき始めた.一安心といいたいところだが,遅いゴールの不義理があり,安心している場合ではない.
5月21日(木曜日)
月曜から昨日まで,八ヶ岳演習林の湿地林プロットの再測に勤しんでいた.2006年に長期観察用にと再設定を行なったプロットだ.今回は肉体的に耐えれるだろうかと不安だったが,初日の午前中は何も問題はなさそうな感じだった.試しにと,その日の午後から昨日まで,加給圧をかなり上げて調査を行なってみた.問題はない,大丈夫だ.これからは多少のことをしても大丈夫だという自信がついた.しかし,油断は禁物なので気だけは抜かぬようにしたい.一番肝心なデータの方は面白いものが取れてよかった.

今日は講義の準備の詰めを行なっていた.週末に大人しく進めていたことの最終チェックだ.あとは上手に面白く伝えられるかだ.そのまわりも更新した.

自分の手元に置くべき書籍は,見かけ次第すぐに購入しなければいけない.場合によっては二度と手に入れることができなくなる.ここ最近はその姿すらみえず,やっとの思いでなんとか入手していることが続いている.まさに仕留めたという感じだ.
5月29日(金曜日)
先週の金曜日は「生態学」の講義で筑波に行っていた.講義のお題は「樹形」と「更新動態」で,2年前に担当してからのテーマである.これまでは樹木の話だけだったが,今年から草本の話も入れてみた.講義中や後に自分で気付いた改良点などがあったので,記憶のあるうちにと早速行なった.

今週の水曜日から今日までは,周辺で調査地の候補地探しを行なっていた.良いところや面白いところが見つかってなによりだ.標高2400m近くまで行ってみたところ,まだ残雪があった.それ以上の標高のところの下見は,まだ先になるだろう.
6月4日(木曜日)
今週は八ヶ岳演習林と川上演習林内に設置したプロットの中で,諸々の作業を行なった.月曜日は八ヶ岳演習林の中間湿原プロットで,小区画の境界が分かり難くなってきたので,プラスチックの水道パイプを追加で立てる作業を行なった.火曜日は川上演習林のブナ林プロットで,種同定が怪しかったものやブナの開花の有無の確認を行なった.昨日今日と川上演習林のイラモミ・プロットで,ナンバーテープをアルミタグに換える作業を行なった.本来なら昨年の作業だったのだが,なんやかんやで押してしまい,今になった.総ての交換まで先は長いが,コツコツやっていればそのうち終わるだろう.

キシャヤスデがもそもそと出てきている.産卵が終われば,次の世代と8年後に会うことになるのだろうか.

適度に外仕事をしていることもあり,戻ってからの内勤もバランスよく進んでいる気がする.メイルのやり取りなどにラグが生じてしまうのはご容赦ということで.
6月15日(月曜日)
先週の月曜と火曜は演習林事業会議のため筑波だった.実質は一日半だったが,みっちりと会議をしていたので,実際の日数よりも濃い滞在だった感じだ.

木曜日から土曜日までは八ケ岳周辺で卒研をする育林研の学生さんとM研のみなさんと調査をしていた.当初,雨天が予想されていたのだが,暑からず寒からずの天気になり,気分も爽快に調査ができて良かった.お疲れさまでした.

私が学部生の頃の一般教育課程で履修した第二外国語はドイツ語だった.そのとき使っていた独和辞典のカバーには "Übung macht den Meister(名人も訓練しだい)" と書いてあった.ドイツ語はほとんど忘れてしまったが,その言葉だけは今も覚えている.誰でも最初は初心者だ.頑張っていきましょう.
6月22日(月曜日)
先週の水曜から金曜までは八ケ岳界隈で調査をする育林研の卒研生の方の調査で,森の中に入っていた.まさに梅雨の合間を縫っての調査であった.よいデータが取れたと思う.爽快に調査ができたが,ヌカカの攻撃がなければなお爽快だっただろう.

週末は育林研・植生グループのゼミで,土曜日に北八の茶臼山に登り,縞枯山の縞枯れをみてきた.植物生態学を研究している方,特に森林研究に携わっている方には感動的な光景ではないだろうか.私も初めてこの目でみたときは,これか!と感激したことを覚えている.頂上付近では,一部のダケカンバがまだ展葉中だった.
翌日の日曜日は,トウヒ属のバラモミ節の樹種の現地観察をした.野辺山界隈ではアカエゾマツを除いたバラモミ節のトウヒが総て自生している.こちらはややマニア受けだったかも知れない.しかし,八ケ岳の面白さはここにあるかと思う.お疲れさまでした.
6月26日(金曜日)
今週は比較的内勤が多い日々だった.水曜日に雨水と渓流水の採集のために外に出たくらいだろうか.

今日は健康診断を受診してきた.結果は見かけに反して,かなりよい状態とのこと.有難いことだ.自分では気にしている低体重(と書くと大げさだが,要はやせている)と低体脂肪率(今年は大台をわずかに切った)は大丈夫なのかと伺ってみたところ,気にするほどの問題ではないとのことだ.まあ,これからもっとハードな季節になるので,普段より少々大目に食べるようにしている.今年は昨年以上にバリウムを飲むのが大変だった.あやうく吹くところだった.

久々にiBooKG4を起動させてみたが,どうも動作がアヤシイ.問題はロジックボードあたりなどの痛いところにありそうだ.
7月6日(月曜日)
先週一週間は静岡県の井川演習林に行っていた.ここの植物相を調べるプロジェクトがあり,今回は青薙山(標高2406m)付近の,井川演習林でも最深部に行くコースである.心配していた天気もなんとかもち,井川の森を堪能できた.皆さんお疲れさまでした.お世話になりました.なかなかの針葉樹林があり,楽しかった.

流石に一週間もあけると戻ってからが大変だ.今日はかなり処理できたので,少しは気が楽になった.気がつけば7月になっている.
7月8日(水曜日)
昨日は渓流水と雨水の採集に行ってきた.梅雨時期だが,思ったほど入っていなかった.今日は雨がやんだ合間をぬって,八ケ岳で卒研をする育林研の学生さんの調査で八ケ岳の標高2100mほどのところまで登ってきた.まずまずの感じだろうか.

齢を重ねなければ分からないことや気付かないことはたくさんある.あの時にあの方は何故あんなに怒ったのだろうかとか,何故にあんなに不機嫌になったのだろうかの理由を,今になって気付くときなどはそうだろう.今さら後悔しても遅いが,遅くなっても気付くだけ良かろうと思うことにしている.またよい意味で力の抜き加減が分かる時もそうだ.ここ最近はそんなことをぼんやり思っている.
7月17日(金曜日)
先週の金曜日は八ケ岳で卒研を卒研をする育林研の学生さんの調査で,今度は八ケ岳の標高2700mほどのところまで登ってきた.ミネザクラが開花していた.ハイマツ帯の近くまで行くと,流石に高いところに来たなという感じがする.

今週の火曜から今日までは,木曾の御嶽山へNさん達の調査にご一緒させていただいた.立派な針葉樹林で,見ごたえと測りごたえがあった.色々と有り難うございました.針葉樹の構成の見事さに加え,林床にハリブキがたくさんあるのを観かけ,嬉しくなった.
7月24日(金曜日)
今週の水曜日に雨水・渓流水の採集を行ない,木曜日は全天写真とデンドロメーター読みといった季節モノの調査を行なった.雨のない時間の,本当に一瞬の合間を縫っての調査だった.なかなかせわしない.

森林総合実習がいよいよ再来週に始まる.今週はその準備や詰めなどを諸々行なった.来週は最終的な詰めを行ない,しっかり備えたい.
7月31日(金曜日)
来週明けに森林総合実習が始まる.その準備で右往左往していた一週間だった.後は肉体的に大人しくしなくてはいけない状況がぶり返しつつあったので,できるだけ静かにしていた.

合間に調子の悪いiBookの再設定を行なってみた.精査するとロジックボードに異常はなかったが,依然として調子は悪いままだ.予備の予備機扱いなので,完全に退役という言葉が脳裏をよぎったが,踏みとどまったのには二つの理由がある.念のため,クラシック環境が動作するマシンを残しておきたいこと,あとは愛着だ.もう少しだけなんとかならないかと,もはや願うレベルになってしまった.
8月7日(金曜日)
今週は森林総合実習な一週間だった.月曜日の午後に始まり,今日の午前中に無事に終了した.皆さん色々と有り難うございました.例年だと実習前頃には梅雨が明け,野辺山も夏らしい感じになるのだが,今年はすっきりとしない.それでもなんとか天気が持ちこたえてくれたので,実習内容の順番を入れ替えるだけですんだ.

来週は付属坂戸高校の実習がある.こちらも天気が持って欲しい.
8月12日(水曜日)
月曜日から今日までは付属坂戸高校の実習だった.こちらも無事に終わった.活発な生徒さん達で,こちらもやりごたえのある実習だった.お疲れさまでした.その実習で川上演習林の方に行き,川上演習林の最高地点である鞍骨とよばれるところに行った.久々に太陽と青空を拝んだ気がする.その時見えた空が,心なしか少し高く感じたのは気のせいだろうか.

森林総合実習と坂戸高校の八ヶ岳演習林実習が終わると,今年の夏も終わりかという気分になる.
8月27日(木曜日)
野辺山は夏らしい感じのないまま,すっかり秋の風情になってしまった.あれこれと慌てて右往左往してしまった感じの月末だった.大変申し訳ありません.何かと平謝りすることが多い.今更ながらの反省だ.

先週はSさん,Oさん,Aさん達と調査をした.なかなか楽しい調査だった.
9月3日(木曜日)
先週の金土は八ケ岳周辺で卒研をする育林研の学生さんの調査で,八ケ岳の森林に入っていた.スペシャル・ゲストとして,遠路はるばるSさんが来てくれた.毎木調査の技術取得が目的で,実践の機会を探していたとのこと.こちらとしても大助かりだった.有り難うございました.技術的にはもうオッケイなので,あとは実践あるのみ.

昨日の午前は渓流水と雨水の最終に出かけていた.八ヶ岳演習林の中を流れる沢が涸れていた.午後から全天写真を撮影したり,デンドロメーター読みをした.今年の野辺山の夏はまったく夏らしくなかったが,樹木はちゃんと幹成長をしていたようだ.

今日はキシャヤスデの様子を観に行った.先月まではまだ少数の個体を観ることができたが,流石にもういなくなったようだ.次の世代と同じ場所で8年後に逢えたらいいなと思う.
9月10日(木曜日)
先週末は信州大学で行われた「山岳植生と地球環境変動」という国際シンポジウムを聴きに松本に行ってきた.とてもためになるシンポだった.地道な観察とデータの積み上げが如何に大切であるかを改めて痛感した.

昨日今日と八ケ岳・西岳の森林を観に行ってきた.感慨深いものがあった.

思うところあって「オバケのQ太郎」を買ってきて読んでいる.私がノートの隅やメモなどに描く落書きで,もっとも頻度が高いのはQちゃんではないかと思う.しかし,うまく描けた試しはない.これまで実際に話そのものをじっくり読んだことがなかったので,ずっと機会を探していた.改めて読んでみると,Qちゃんの人の良さ(というよりオバケの良さ?)を感じる,実にのんびりとしたやさしい話であると思った.
9月17日(木曜日)
今週の火曜日は八ケ岳周辺で卒研をする育林研の学生さんの調査で,八ケ岳の森林に入っていた.高い標高のところだと,身体を動かしていないと少々寒く感じるようになってきた.今回の調査で観たところで,漠と感じたことをちゃんと説明すべく思案してる.

昨日は渓流水と雨水の採集に行ってきた.八ヶ岳演習林の中を流れる沢が,まだ涸れたままだった.
9月30日(水曜日)
今日は渓流水と雨水の採集に行ってきた.久々にまとまった雨が降ったが,今回も八ヶ岳演習林の中を流れる沢は採水できるほどの水量がなかった.これで三回目だ.次回は採水ができるだろうか.

先週の連休はこちらに来る人や車の多さに驚いた.そのため,読書をしてのんびりと過ごすことにした.買ったまま積読状態だった本が結構あったので,それらを読了状態にした.
10月9日(金曜日)
今週の月曜日から昨日まで,第12回関東甲信越地区演習林技術職員研修が八ヶ岳演習林で行なわれた.メインテーマは八ケ岳における希少針葉樹と小型哺乳類の生態と保全だ.八ヶ岳演習林のスタッフに加え,その分野では第一人者の外部講師の方々をお招きして,内容の充実を行なった.外部講師の方々の講義や現地での解説は,私も聴いて非常に勉強になった.皆さん,有り難うございました.天気は台風が接近していたこともあって,あまり良くなかったが,野外観察がなんとかできる程度には持堪えた.最終日に台風が通過して,無事に終わったと思ったが,夕方遅くまで鉄道網が機能していない状態になっていた.演習林界隈では風害などの被害は格段見られなかった.

研修期間中に締切や決断,熟考しなくてはいけない事項が降り積もっていた.今日は一日かけて,それらへ大方の目処をつけたつもりだ.積荷が若干残ってしまったが,できるだけ早く出荷したいとこだ.
10月16日(金曜日)
定期的に行なっている季節モノの調査が終盤に入ってきた.水曜日に雨水と渓流水の採集に行ってきた.先週の台風の影響もあり,前回と前々回は採水できなかった八ヶ岳演習林内を流れる沢の上流部に流れが戻っていた.木曜日はデンドロメータ読みなどを行なった.今年は紅・黄葉や落葉が昨年よりも早い気がするので,データで確認したいところだ.

先週に続き,締切や決断,熟考しなくてはいけない事項が,より重みを増して迫ってきた一週間だった.今月は末まで修羅場が続きそうだ.
10月26日(月曜日)
先週の木曜日に担当している実験(農林生物学実験1)の講義があったため,数日つくばに滞在していた.森林更新動態の測定のためのプロット設営方法についての講義と実技の指導を行なった.今年度も三学期にその時のデータを使って,森林構造解析の実際を行なう予定だ.

つくばに行く楽しみの一つに美味しい店での食事がある.つくばには活きの良い魚を食べることができる店が結構あるので,夕食に魚料理を楽しむことが多い.今回もそのつもりでいたのだが,久々に脂ぎったラーメンと豚カツが食べたくなり,当初の予定を変えた.一日目に脂ぎったラーメンを,二日目に豚カツを堪能した.両方とも満足でき,エネルギーが充填された感じがする.これで勢いをつけて,締切や熟考しなくてはいけない事項に向かっていきたい.ついでに昼食時に学食で青椒肉絲も食したので,なお良い感じだ.
11月6日(金曜日)
先週の水曜日に担当の実習(生物資源生産科学実習)の講義があったため,数日つくばに滞在していた.材木の測定方法や収穫調査のための毎木調査,材積計算の演習の指導を行なった.天気が良かったので気持ちが良かった.

今回のつくば滞在は実習の講義の他にも,久々に植生ゼミに出席,筑波実験林で行われている兵太郎池での環境調査のお手伝い,会議にも出席と,結構盛り沢山な日程だった.結構なエネルギーを使ったこともあり,一日目の夕食は育林研の学生さんたちと激盛りの店でまたしても豚カツを食した.ただし私の盛りは小盛りと称する普通盛りだが,一般の店よりはやや大目だろう.味もよかった.二日目は満を持して,美味しい魚の店でカツオのたたきを食した.勝負関係に掛けたわけではないが,「かつ」が続けばと思う.

戻ってからは大人しく机の前に座っての作業が続く.今日は中間湿原林プロットに設置してある水位計とロガーの回収を行なってきた.地下水位なので今時期の寒さで水が凍ってセンサーが故障することはないだろうが,気温の日格差が大きいので,ロガーを置いている箱の中が結露しやすい.結露でロガーが故障しては困るので,今年の測定は今日までにした.また来春に設置して測定する予定だ.来週にはpFメーターも回収した方がよいだろう.
11月9日(月曜日)
今日はHさん,Kさん,Sさんと八ヶ岳演習林のミズナラ二次林プロットで調査をした.今年の締めと来年以降の仕込みなどを行なった.失念したり急に天気が悪くならないうちにと,ミズナラ二次林プロットに設置してあるpFメータの回収を行なった.ここまでは良かったのだが,Hさん,Kさん,Sさん達が乗った車から,回収したpFメーターを降ろすのを忘れてしまい,遠くに行ってしまった.申し訳ありません.うっかりしていた.

New Order の Bernard Sumner が始めた新しいバンドである Bad Lieutenant の新譜をようやく買ってきて聴いている.ギターロックがしたかったのだろうなという感じだ.
11月13日(金曜日)
今週の水曜日に担当の実習(生物資源生産科学実習)の二回目の講義があったため,数日つくばに滞在していた.前回は晴天だったが,今回は大雨というあいにくの天気だった.そのため,材木の測定方法の実技を実験棟の軒先でなんとか行ない,それに加えて一回目のデータを基にした材積計算の演習の指導を行なった.これまで何度かこの実習を行なってきたが,雨天は初めてだった.

昨日は来年の春に東大で開催される生態学会のエントリーを行なった.私が申し込んだ段階で600番台後半だった.今日の17時が講演申し込みの締切だったが,演者数はどれほどになっただろうか.

筑波から戻ると,以前に注文していた OSX 10.6 (Snow Leopard) が届いていた.使っているコンピュータに早速インストールしてみた.劇的に変わった感じはしないが,細かいところに違いがあったり,少しばかり動作が早く感じる気がする.いろいろとすべきことが溜まっているのだが,そのような時に限って,ついこういうことをしてしまう.逃避行動とか気晴らしをしているとかと言われそうだが,いずれすべきことを行なったということにしよう.
11月20日(金曜日)
年末と年度末の足音が大きくなってきた.今週は先月からの修羅場からの脱出対策と,年末と年度末のスケジュール調整などでバタバタしていた.来春の日本森林学会のテーマ別シンポジウムで講演をすることになった.申し込みの締切が迫っていたので,失念しないうちにエントリーした.森林学会での発表は初めてである.ちなみに会場は筑波大だ. 

OSX 10.6 (Snow Leopard) を導入して一週間が経過した.アプリケーションもスキャナも問題なく動作しているが,キャノンのネットワーク・プリンタから印刷できない事が判明した.LIPS まわりが OSX 10.6 に対応していないようだ.あれこれやってみたが,ダメなものはダメのようだ.普段は EPSONのプリンタをUSB経由で印刷していて,こちらは問題はない.両面印刷とカラー印刷ができなくなったが,さしあっての緊急性が低いので,対応ドライバがでるのを待つ事にした.
12月1日(火曜日)
昨日は教務関係のため,つくばに行っていた.他にも諸事行なってきた.3学期に担当になっている実験の日付と内容が決まった.

今日から12月だ.以前からの修羅場からの脱出対策もあり,年の瀬の高揚感よりも強烈な切迫感の方がはるかに大きい.

先月半ばから「おけいはん」が4代目になり,今日からweb pageがリニューアルされていた.3代目の「おけいはん」,3年間お疲れさまでした.このネタは個人的には大きな部類に入るニュースなのだが,私が住んでいる周りでは当然ながらスルー扱いだ.
2010年1月12日(火曜日)
ここしばらく表面的には大人しくみえたかもしれない日々だったが,静かにジタバタし,諸々とあった.

3月に東大で開催される生態学会のプログラムや講演要旨などがすでに公開されている.私の今回は一般講演(ポスター)と企画集会の二本立てである.自分の一般講演の要旨にタイプ・ミスを発見してしまった.ちゃんと確認して入稿した筈だったのだが,すでに遅い.(誤)多種→(正)他種と最後に句読点の打ち忘れの二箇所だ.多種でもある意味正しいが,苦し紛れ感がある.それ以外に誤りはないはずなので,なにとぞご容赦のほどを.

昨年はお詫びから始まり,お詫びで終わった感じだった.今年も年明け早々に右往左往してしまい,早速といやはやだ.今年は寅年,流石に野生のトラと森林で出会ったことはない.トラに関係する植物では真っ先にイブキトラノオの名を思い出す.名前の由来になった伊吹山に行ったことがあるが,花期ではなかったので,そのときは伊吹山で観ることはできなかった.次はハリモミだ.なぜこれがトラに関係するかといえば,学名がPicea toranoで,種小名の torano が枝ぶりの様子を虎の尾に例えたところに由来するらしいからだ.いずれも虎の尾に由来する.
1月15日(金曜日)
Mac OSX 10.6.2 用のLIPSドライバーがアップされていた.早速インストールして,動作を確認した.これでネットワークからちゃんと総天然色で両面印刷ができるようになった. 

音楽の力は偉大だ.曲によってはその日その時の気分すら変えてしまう.リンドバーグの「every little thing every precious thing」を聞きながら懸念事項に取り組んでいれば,なんとかこなして仕上げたような気になるし,帰宅前に「六甲おろし」を聞きながらバックアップをとっていれば,今日一日仕事が進んでいなくても,あたかも今日一日でかなりの仕事が進んだかのような錯覚すら感じる.もっとも,集中して物事を考えているときは静かな状態に限る.
1月20日(水曜日)
事務所の建て替え工事が無事に終わり,週明けから新築の事務所に移動する引越し作業を行なっていた.引越といっても数十メートル先なのだが,以前のところにあったものを移動させるのだから,かなりの大事業だ.昨年秋に着工し,順調に工事が進み,そしてめでたく入居という運びになった.新しい事務所での仕事を開始した.細かいセッティングなどは今後追々詰めていけばよいだろう.私は2006年に三度も引越をしてからまだ日が浅いこともあり,研究室周りの荷物は必要最小限のものに凝縮されているかと思う.それでも今回さらに不要物を処分したので,より必要なものに凝縮されただろう.まだ一部の荷物を段ボールに詰めたまま放置しているが,ひとまず新しい居室で必要なところが機能することを確認した.もうしばらくバタバタしそうだ.なお,住所や電話番号などのアドレスの類いに変更はない.

ここ一番に弱い私は早速と風邪気味の傾向だ.大人しくして体力を保持しておかないと後が大変だ.よく食べて深々と眠るしかない.引越作業はひとまず無事に終わったことにして,念のためペースを下げることにした.
2月1日(月曜日)
先週の水木と教務関係でつくばだった.木曜日に担当の実験(農林生物学実験2)の担当があった.今回は卒研におけるコンピュータとのつきあい方をテーマに,文献検索の方法と管理,2学期に行なった毎木調査のデータを使った野外データの整理と管理,R を使っての解析という内容だった.3年生対象の講義で,恐らく多くの方が初めてのことかと思う.来年度からはそういうコンピュータと付き合い方になるので,まずは最初の一歩を踏み出す機会になればと思う.これで2009年度の自分担当の講義や実習・実験が終わった.

卒研発表会が来週末に迫ってきた.そのため,自分が指導担当の学生さんの発表要旨やスライド,本文などのチェックを講義の前後に行なった.いよいよ大詰めだ. 

金曜日は東京で「Plotな」会議だった.知識と情報のアップデートができ,よかった.

水木はなんともなかったのだが,金曜日の朝から目が痒くなり始め,ちょっと困った.会議中にやたらとまばたきしたり,時々目頭を押さえていたのはそのせいだ.まだ早い気もするが,もうそんな季節になったようだ.

関東ロードから戻ると,古い事務所の取り壊しが終了していて,跡形もなくなっていた.
2月8日(月曜日)
先週の金土は,岐阜大・筑波大・信州大の合同ワークショップへ出席するため岐阜大に行っていた.岐阜大でこれまで行われてきた「衛星生態学」の報告書を頂いてきた.内容の濃い報告書で,とても勉強になった.

岐阜大に行ったのは二回目である.一回目は記念すべきPlotNet立ち上げの会議で,2001年6月の出来事だった.あれから約8年半が経過したとは驚きだ.また,ずいぶんと遠くに行ってきた感じがした.岐阜までの移動時間は電車で4時間ちょっとかかり,その距離は約270km,一方いつも出かける筑波も移動時間は同じく電車で4時間ちょっとだが,移動距離が約250kmとわずかに岐阜の方が遠いといえば遠い.年ベースだとほぼ月に一度以上の頻度で乗車する「あずさ」と,年に数回程度しか乗車しない「しなの」への慣れの違いであろうか.
2月15日(月曜日)
先週の金土は卒業論文発表会に出席するため,つくばだった.八ケ岳で卒業論文を行なった学生さんの発表も上手に終わり,よかった.他にも八ヶ岳演習林で研究をした学生さん達をはじめ,育林研のみなさんの発表をちゃんと聞いてきた.みなさん,相当頑張って発表練習を行なったそうで,その成果は充分に出ていたと思う.お疲れさまでした.

金曜日は電車の架線が凍結したことが原因で,中央線の一部で電車の運行が出来ない状況になっていた.そのため,乗車する予定だった「あずさ」が運休していた.小淵沢から上りは運行していたので,甲府まで行き,そこから「かいじ」に乗った.架線凍結というトラブルは初めての経験だ.土曜の晩に八ケ岳に戻ろうと,育林研の窓から外を見ると雪が降っていた.つくばでしんしんと降る雪を観るのは初めてだったかも知れない.帰りの中央線は遅延なく運行していた. 

ここしばらく出張双六状態が続いている.
2月26日(金曜日)
17日から昨日までインドネシア調査に出かけていた.行き先は中央カリマンタンのパランカラヤ,実に9年半ぶりだ.1998年1月のインドネシア・中央カリマンタンが初めての熱帯林調査で,私にとっては記念すべきところである.2000年8月の調査を終えてから,再びこの地を訪れる機会があるとは思っていなかった.十年一昔とはよく言ったもので,勝手がある程度分かる初めてのところ,というのが今回の正直な感想だろうか.昔の調査地までは行かなかったが,その付近などを観て回った.何度も森林火災の被害を受けたようで,雰囲気が変わった感じはそのせいもあるだろう.それでも興味深いことなどが分かったので収穫だった.初めて中央カリマンタンに入った時は右も左も言葉も分からない状態だったが,色々な熱帯林を観て右か左かは分かるようにはなっただろうか.当時は観えなかった,そして観えてなかったことに,今回の調査で改めて気付いたような気がする.
会う方々も実に久しぶりだ.皆さん私の事を覚えてくれていた.また,ジャカルタの空港では1998年の調査の時に中央カリマンタンでご一緒した方に偶然お会いした.

ここ最近,飛行機の中では仕事関係の資料や論文などを読んでいる事が多い.今回は前泊したホテルで夜中遅くまで仕事をしていた事もあり,前日に頑張ったということにして,久々映画を観てくつろぐ事にした.たまたま観たい映画が複数並んでいたのもある.行きに「今度は愛妻家」を観た.この作品は観たいと思っていて観れずにいた.大変良い意味で参った.その後に「The Shining」 を観たが,途中で時間切れ(着陸態勢に入ったため)になったので,帰りの便で続きを見た.これは以前に観た事があるがかなり昔の話で,もう一度きちんとみたいとふと思ったためだ.ここまで来たら最後まで映画を観て通そうと決意して,これまた観たい思って観れずにいた「山桜」を観た.これもよい作品だった.例によって深夜便で眠れずにぐったりする毎度だが,今回はそのような訳で疲労に納得ができる.

インドネシアに行く前日に八ヶ岳演習林の圃場で卒研の実験をしていたKさんが来て,卒研の内容のプレゼンをしていただけた.面白い内容であった.ご丁寧に感謝しています.現場の者としては嬉しい限りだ.
3月12日(金曜日)
大変恐ろしい事に気付けば3月も中旬,来週には生態学会が開幕する時期になっていた.

月曜日はめでたく新築建て替えになった八ヶ岳演習林の新・管理棟の御披露目会が行なわれた.本学から学長・副学長をはじめとする来賓の方々のお越しがあった.短い時間のこじんまりとした会であったが,遠路はるばるお越し頂いた皆さまには感謝の気持ちを示したい.有り難うございました.

無事に御披露目会が終わった火曜日は,お昼過ぎから雪がしんしんと降り始めた.生態学会の準備を夜半までしていると,帰宅しようとしたSさんが居室に来て,早急に帰宅した方がよいとの話になった.外をみると,確かに私の車が雪だるま手前の状態までに雪が降り積もっている.しかもまだやむ気配はない.ここは大人しく家に戻ってから続きをしようと,急きょ切り上げて帰宅する事にした.久々に雪から車を発掘する作業を行なった.道路はすでにかなりの降雪があったが,そこは四駆と馬力にモノを言わせて,あたかも何事もなかったのごとくの帰宅した.と,ここまでは良かった?のだが,帰宅すると電線が断線したらしく,家の周辺一帯が停電していた.登山用のヘッドライトがあったので,山小屋気分で夕食をとった.水道とガスは使えたので,助かった.家の暖房は電気がないと動作しないので,布団に包まって停電が終わるのを待つしかする事がなくなった.正確にはやる事はたくさんあったのだが,出来る事が限られていた.結局,その日はあきらめて早々に寝た.この時期と場所にしては迫力ある降雪量だった. 

そんなこんなで今週は妙に盛り沢山だった.そして生態学会の準備もようやく今日になって一応終わった.「一応」とあるので,細かい修正などを残された時間で行なう必要がある.まだ気が抜けない.
3月23日(火曜日)
先週は生態学会で東大・駒場キャンパスに行っていた.駒場に行くのは今回が初めてだった.学会では色々な方々と話ができ,良い刺激を受けるのと同時に,日頃とは比べ物にならない情報の処理にややオーバーフロー気味にもなる.これが学会バテなのだろうか.今回は金曜日になって目が痒くなったが,症状は過去数年の中でましな方だった.もうじき,このツライ状況も終わりの頃だろう.

年度末に一週間も留守をしていたので,今日は妙に緊張して事務所に行った.幸い,何事もなく,提出が迫った書類などを一気に仕上げた.あとは久々に簡単な林内巡視をした.

年度末の春は門出の季節である.長い事お疲れさまでした,という挨拶を今日はひとつ,有り難うございました.
3月30日(火曜日)
生態学会が終わって一段落,と言いたいところだが,今度は週末から筑波大で日本森林学会がある.会場が筑波大ということもあり,今回は大会運営委員を仰せつかった.その最終会議のため,昨日は筑波に行っていた.遠隔地ということもあったが,これまでの不義理を期間中に頑張るという事で挽回したい.

実は森林学会の参加・発表は今回が初めてだ.どんな感じの学会なのか,楽しみだ.今回はテーマ別シンポジウム「日本の北方針葉樹林の生物地理と維持機構,および気候変動に伴う分布の将来予測」で,苫小牧のエゾマツ混交林の話をする予定だ.スライドは先週末に仕上げ,細かい修正などを行なっている.あとは当日の発表本番で緊張しないようにしたいものだ.
3月31日(水曜日)
明日から新年度になる.既に2010年度のシラバスが公開されているのにあわせて,自分が行なう講義と実習,実験の担当日時を修正した.コマ数は昨年度と変わらず.内容に関しては一部は既にマイナー・チェンジをしているが,一部ではメジャー・チェンジの予定を考えている.

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