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2011年度の生活

一年を通してつくばで過ごした年でした.おかげで?大学のシステムなどの理解がようやく進みました.空港は近くなりましたが,森が遠くなってしまいました.余震続く春,酷暑な夏,まさかの秋,そしての冬,とこんな感じでしょうか.

2012-04-09

04月05月06月07月08月09月10月11月12月01月02月03月

4月8日(金曜日)
そしてまたも再び長い日々であった.

4月1日付で筑波勤務になった.八ヶ岳勤務は4年半ほどであった.先月半ばからはずっと引越し作業で右往左往していた.つくばはちょうど今から5年前に関西から異動し,半年ほど住んでいた.さらに出張で何度も来ているところなので,ある程度は勝手が分かる.八ヶ岳からつくばへの異動だが,職場内の配置換えなので,人間関係にも劇的な変化はないような感じだ.そのため,新しい所に引越す時の初々しさや新鮮さには欠けた引越しであった.何か妙な気分だ.

とはいえ,研究環境は激変した.居室は勿論,住居の状態も必要最小限度の状態で,荷物の整理がほとんど進んでいない.ダンボールを前に呆然としたままの日々が続いている.しかし,先月半ばから,いわゆる「急ぎ」の仕事が絶妙なタイミングで待ち続けている…. そのためにも,来週中には荷物整理を終りにしたい.

今でこそかなり復旧しているが,先月の地震ではつくばもかなりの被害があったようだ.大学構内の場所によっては,まだ立ち入りが制限されているところもあるが,多くはもう大丈夫なレベルに戻っているようだ.生活も今のところあまり支障なく過ごしている.

それでも外ではサクラが咲き,春らしくなっている.無理をしない程度に新しい気持ちで,新年度を進めたい.改めてよろしく御指導御鞭撻のほどをお願いします.


4月14日(木曜日)
引越しのバタバタから落ち着きつつある.家の方は先週末に九割五分方を終えることができた.研究室の方は,本や資料用の棚を入れてもらうことになったので,それからになる.ひとまず必要なものだけダンボールから取り出して使っている.5年前に二度した引越しで,かなりのモノを処分したつもりだったが,やはりモノは微増していた.気分転換もかねてよく料理をしたこともあり,調理道具は明らかに増えた.研究関係ではジャーナルは出来る限り電子化を進めてダイエットしたが,書籍はやはり増えていた.

もともと今年度から行なう予定であった実験の準備を,引越し作業と同時並行で行なっていた.その初期設定を今週の月曜日に終えた.よしよし終わったと安堵したときに大きな余震があった.つくば市では震度5弱とのこと.圃場にいて,野外にいたのにも関わらず私はかなり焦ったが,皆さん割と平然としていた.今回の余震も驚いたことは驚いたが,3月11日の本震はもっとすごかったとのコメントであった.

新年度の講義・実習は当初の予定通りに行なうとのことで,今年度に自分が担当する分の情報を更新した.回数などは昨年度とほぼ一緒である.しかし,これまで講義・実習のために筑波に来ていた分の出張はなくなる.今年度の出張は昨年度よりは少なくなるかと思っているが,どうなるだろう.
4月20日(水曜日)
今日は自動車の登録変更を行なった.5年前に筑波に来てから購入した車で,ナンバーは土浦→山梨→つくばと変遷した.同じ車で二度もナンバーが換わったのは初めてだ.これにて私生活の方での引越し作業は終わった.研究生活の方は発注した本棚が届いて,耐震設定にしてから本を並べられば一気に終わるだろう.書籍はこのままダンボールのままでもよいような気がしないわけでもないが,そうもいかない.ずらっと並べて,背表紙を見るだけでも心踊る書籍もある.
5月12日(木曜日)
連休明けの月曜には早速と講義があった.複数の教員で行なっている総合科目の私の担当分で,私へのお題は「森林生態系機能と持続的管理」であった.最近の話題の紹介と,その中で自分が関わってきた事例について簡単に話してきた.昨年からは少々バージョン変化を行なってみた.講義のあと,森林調査の醍醐味は何かという質問があった.様々な調査を経て,森の様子や樹木の生き様が理解でき,また分からないことが何であるか知ることができるという旨の返答をした.調査後のビールが旨い,と言いたかったが,流石にそれは言わなかった.

注文していた本棚が今日の午前中に届き,耐震設定にして設置してもらった.おかげで居室の収納状況と雰囲気がよくなった.早速,これまで引越し元から運ばれてきてから積んだままにしていたダンボールを開封し,書籍を整理して並べた.これにてひとまず引越し作業が終わったことにしてよいだろう.この先,手直しをしたいところがでてくるだろうし,まだ未整理のものもある.残りは気が向いたときにでもボチボチと進めればよいだろう,そうだろう.
5月23日(月曜日)
先週の木曜から土曜日まで,八ヶ岳演習林に行っていた.今年度に卒業研究を担当する学生さんの現地下見などが目的だった.非常に心地良い天気で,よい下見ができたと思う.次はいよいよ本調査であろうか.冬期は測定をお休みしている,中間湿原プロットの水位計ロガーを元の場所に設置してきた.

つくばに移ってから,一ヶ月半ぶりの八ヶ岳だった.春先の好天と引越しのバタバタもない状態だったので,穏やかな気持で八ヶ岳の山々と森林を楽しむことができた.素晴らしいところにいたのだと,改めて痛感した.

今日は生物資源生産科学実習の担当があった.キノコの植菌がお題だった.かなり心配した天気もなんとか持ちこたえ,無事に終わった.来週も二回目の実習がある.天気が持ってくれると良いのだが.
5月31日(火曜日)
先週の木曜金曜は,演習林の事業計画会議であった.昨年は八ヶ岳演習林で行われたが,今年は筑波実験林であった.みっちりと今年度の事業計画についての議論を行なった.今年度だけでなく,数年に渡る事業についての議論も行なった.

金曜日の14時半頃に演習林事業計画会議が終わり,30分後には学類の生態学の講義がある.時間が迫っていたので,ウオーミングアップなしで,いきなり全開で講義をしてしまった.75分を2コマの担当分が終わったときには,さすがに燃え尽き感があった.
朝から全開だった金曜日は,「ふくむら」での美味しい魚料理が自分へのご褒美だ.「ふくむら」では,かつおのたたき定食を食することがかなり多いが,その日は「旬(とき)サバ」を焼いた日替わり定食を頼んだ.焼き加減と塩加減が絶妙で,頑張った週末に相応しい締めができた.

土曜日は「関東圏植物生態学セミナー」の講演を聞きに東大に行ってきた.ミヤコグサの根粒菌に関する二題あり,濃い話を伺えた.最近の研究室のゼミでは根粒菌の話題が多く,気になっていた.私が知っているのは,ほんの触りの程度だ.セミナーでは様々な側面が分かり,大変ためになった.

昨日は天気を懸念していたキノコの植菌実習の二回目だった.本当に辛うじて天気が回復し,予定とおりの内容をこなすことができて,ほっとした.

関東は土曜から梅雨入りしてしまい,傘が手放せない季節になった.日曜日に買い物に行った際,店の前で傘の水切りをしようと,手首のスナップを効かせて軽く傘を振ったら,柄の根元でもげてしまった.8年前に買った傘なので,まあよく頑張った方であろう.早速と新しい傘を買って,新たな気持で開いてみると,男性用のデザインとは少々違うような気がしてならない傘だった.気づいた時は,既に遅し.知らんぷりをして通すか,新しく買い直すか,最近の悩みどころだ.
6月15日(水曜日)
気がつけば6月も中旬だ.

先々週の水曜日は,教職員を対象にしたiPadの説明・講習会があったので,それに出席してきた.基本的な操作方法や,教育研究の場面での活用例が主な内容だった.当然の結末として,自分の物欲度を高めてしまったわけだ.まだ購入していないが,そのうちだろうか.講習会後に健康診断を受けてきた.今回はバリウムを飲むことがなかったので,かなり気が楽だった.

先週の水曜から土曜日までは,今年度に卒業研究を担当する学生さんの現地調査のため,八ヶ岳演習林に行っていた.予定したスケジュールをこなすことができた.予備解析の結果では,面白そうな手応えを感じたので,先が楽しみだ.

夏の消費電力削減のために,クーラーを使わずにということで,団扇がたくさん配布された.そしてクールビズの季節だ.そろそろ実行する予定だ.
6月30日(木曜日)
先週の水曜日から土曜日まで,今年度に卒業研究を担当する学生さんの現地調査のため,八ヶ岳演習林に行っていた.つくばを出発した22日は夏至で,しかも夏日初日だった.涼しい野辺山に着いたら,安堵したのか,これまでの疲れがどっとでたようで,風邪気味になった.普段のパフォーマンスより20%減(当人比)で,迷惑をかけた.しばらく大人しくしていたら,幾分の回復がみえたので助かった.このような体調にも関わらず,今回も天気が持ちこたえたこともあり,予定していたメニューをこなすことができた.

今週も右往左往中で,ここ最近の気温上昇に合わせて,文字とおり汗だくになっている.麦茶がうまい.「反省」中だ.

23日に発売されたNumber の781号の特集はメンタル・バイブルと銘打ってあった.スポーツ選手などの,勝負の世界でのメンタル維持について書かれている.勝負に勝つためのメンタル科学に興味を持ったのが,海老沢泰久(敬称略)の小説「F1地上の夢」での,アイルトン・セナの予選アタックでの件である.予選でポールポジション(予選一位)をとる走行イメージを限界まで高め,そのイメージを完成させた後,そのイメージの通り走り,ポールポジションの獲得に至るのだそうだ.こう書くと簡単そうに思えるが,この実行と成功は並大抵のことではない.似たような場面で実際に行なってみれば,いかにそれが大変なことか分かる.話を戻すと,この特集を読むと,勝負の世界に生きる方々の「勝負との向き合い方」が分かり,面白かったのと同時に非常に参考になった.もう一つ面白かったのが,スポーツ科学のない時代の「ど根性列伝」のコラムだった.漢たちの話は理屈抜きに面白い.とにかく熱いのだ.
7月11日(月曜日)
7月1日から4日までは,Nさんの北八ヶ岳の調査にご同行させて頂いた.久々の北八ヶ岳の針葉樹林の中で,爽快だった.データ測定の方は私の方で今年も不備があり,大変申し訳ないことをしてしまった.

5日の研究室のゼミの翌日から週末まで,今年度に卒業研究を担当する学生さんの現地調査のため,八ヶ岳演習林に行っていた.天気をかなり心配していたが,なんと快方に向かい,予定していた調査をこなすことができた.調査を終えて帰筑すると,梅雨が明けた関東の夏が待っていた.

今回の八ヶ岳演習林滞在中に齢をひとつ重ねた.ある程度の大人になってから,歳を取ることに抵抗を感じていた.しかし,最近は歳をとることによって分かることに気付きはじめ,加齢への抵抗が少なくなってきた.ありがたいことだ.なんと今回は学生さんたちに特製オムレツで祝ってもらった.ありがたいことだ.
7月29日(金曜日)
先週の月曜日から水曜日までは今年度に卒業研究を担当する学生さんの現地調査のため,八ヶ岳演習林に行っていた.これまで天気が崩れそうになったが,辛うじてなんとか持ちこたえ,予定していたメニューをこなすことができてきた.しかし,今回は台風6号による雨のため,流石に途中で断念せざるを得ない状況だった.それでも最低限のことはできたので,まあよしとしよう.

戻ってきた翌日に,農林技術センターの暑気払いがあった.梅雨明けから溶けそうな暑さが続いていたが,台風が過ぎ去ったあとは,秋かと思うような涼しさ,いや寒さだ.それでもビールが美味しい.気分が良くなったのか,某アイスキャンデーが如何に美味いのかを熱く語っていたらしい.「らしい」という表現を使っているので,(また)無意識になったかと思われそうだが,翌日にはそんな話もしたかな,ということを思い出したのでご安心を.もちろん,ちゃんと記憶は残っている.

今週は来月と来々月の行事へのやりとりや準備を行なっていた.
8月5日(金曜日)
月曜日から木曜日までは,森林総合実習のため,八ヶ岳演習林に行っていた.怪我も事故もなく,無事に終了したのでほっとした.今年も天気は持ってくれて,予定とおりの順番とメニューで実施することができた.あとはレポートの採点が待っている.今年は諸般の都合で全日程で参加できなくて残念であった.

今日は月末の行事に向けての準備で右往左往していた.

農林作業では軽トラックが重宝する.悪路に強くて小回りが利き,荷物を効率良く運べる優れものだ.そんな軽トラックにこだわりと愛着がある方も多いだろう.スバル・サンバーの販売50周年記念特別仕様車は,かなり魅力だ.
8月12日(金曜日)
月曜日から水曜日までは,今年度から新たに始めた共同研究の打合せと,実際の測定を筑波実験林で行なっていた.LI-6400を数年ぶりに使用した.以前も測定にかなり苦戦した記憶が残っている.そして今回もかなり苦戦した.それでも,なんとか測定を終えることができてほっとした.今後,数回の測定を行なう予定だ.

昨日今日と,二週間後の行事のために,文字とおりの汗だくで右往左往していた.今週明けからの夏将軍の暴れ具合に,完全にお見舞いされてしまった.
8月19日(金曜日)
今週は夏季における休業期間とのことで,静かな一週間だった.酷暑日に熱帯夜が連続して,本当にぐったりした.今日は大雨になり,前日比で摂氏10度は気温が下がっただろうか.これまで日照りが続いて,のびていた植物にも恵みの雨だろう.
9月28日(水曜日)
あっという間に残暑厳しい季節から秋に変わった.長い長いそして長い日々であった.

8月23-24日は大学院の入試があった.なんとか無事に終わったのでひとまずホッとした.

翌26日から9月4日まではキナバル調査に出かけていた.2008年2月以来なので実に3年半ぶりだ.久々に拝むキナバル山に,今回は少々感慨深いものを感じた.今回はOさんとHさんと一緒に,キナバル山の森林限界付近に生育している樹木の生理生態測定を行なうことが目的であった.調査前までは登攀には少々自信があったのだが,現実は登りも下りも大ブレーキで,すっかり意気消沈してしまった.それでも,なんとか予定していた項目の測定は終えることができたのでよかった.色々と面白い発見もあった. 

翌5日から9日までは,八ヶ岳に出かけ,ヤツガタケトウヒなどの希少バラモミ節の針葉樹と,2年ぶりに北八ヶ岳の茶臼山に登り,縞枯山の縞枯を観てきた.心地よい晴天で,気持ちがよかった.

14日から16日は全国大学演習林協議会の秋季総会に出席するため,鹿児島大学に行っていた.滞在中の前辺りから,桜島の火山活動が活発になったようで,火山灰が風に舞っていた.総会については正直特記することはなく,無事に終わったというところであろう.エクスカーションで行った高隈演習林が素晴らしかった.素敵な森林と庁舎を見学させて頂いた.有難うございました.

実は昨年の4月末から髭面にしていた.最初は思うところ少しあっての行動だったが,途中からなんとはなしになってしまった.そのヒゲを今月上旬に剃った.確固たる意思もなく生やしていたので,剃るときに特別な理由も感慨もなく,あっさりとやめてしまった.これまでの髭面期間の最長記録であった.
10月19日(水曜日)
気分的には今月から新学期が始まったような感じだ.研究に関してちょっと進展があった.

Takahashi, K., Kobori, H. & Seino, T. (2011) Effects of temperature and light conditions on growth of current-year seedlings of warm-temperate evergreen tree species and cool-temperate deciduous tree species. In: Casalegno, S., eds. Global Warming Impacts - Case Studies on the Economy, Human Health, and on Urban and Natural Environments. pp. 175-192. InTech-Open Access Publisher, Rijeka, Croatia.
が,出版された.信州大学の高橋耕一さんが筆頭の研究である.松本市と八ヶ岳演習林のある野辺山で,タイトルとおりに温帯の落葉樹種(ミズナラとシラカンバ)と常緑樹種(シラカシ)を苗植えして,成長解析を比較したものである.さすがに冬には枯れてしまったが,シラカシが野辺山で成長するとは思っていなかった.その枯れていくさまを生理的な面から述べている.

Seino, T. (2011) Spatial distribution and growth in saplings of Kalopanax septemlobus (Araliaceae) related to conspecific adults. Japanese Journal of Forest Environment.
が受理された.昔の研究であるが,なんとか形になった.成長段階を通したハリギリの空間分布パタンの変化を扱った話である.やはりウコギ科な訳で,ウコギ科に愛着がある.

ここしばらくは,講義や実習の準備などで右往左往している.
10月24日(月曜日)
Kitayama, K., Aiba, S., Ushio, M., Seino, T. & Fujiki, Y. (2011) The ecology of podocarps in tropical montane forests of Borneo: distribution, population dynamics, and soil nutrient acquisition. In: Turner, B.L. & Cernusak, L.A., eds. Ecology of the Podocarpaceae in Tropical Forests. pp. 101-117. Smithsonian Contributions to Botany, No. 95. Smithsonian Institution Scholarly Press, Washington, DC.
が,出版された.キナバル山におけるマキ科針葉樹の生態について幅広い視点からの総説論文である.

先週の木曜日は農林生物学実験1の担当があった.例年とおり,森林調査プロットの作り方がお題だ.今年からは特にポケットコンパスを用いた測量に重点をおいた内容にした.受講した皆さんの測量精度がかなり高かった.これは嬉しい.
11月24日(木曜日)
筑波大学は三学期制で,今週は二学期の終盤で,試験期間でもある.先月末 (10/26) と今月頭 (11/02) の二回に分けて行なった実習も天候に恵まれ,なんとか無事に終了した.今週明けに試験の採点も行なった.今年度の今学期から,大学院の講義を一部担当することになり,今日でこれも無事に終わるだろう.今学期の講義・実習実験関係はこれでミッション終了のはずだ.講義を担当するにあたって,関連するところなどは自分なりに review をするので,こちらも勉強になる.特に進化や遺伝関係は,自分の研究には直接は関連していないかも知れないが,興味がないわけではない.これを機会にテキストなどを読み返してみた.

今月の中旬に事務所の空調機の更新工事があった.天井板を外しての大作業だったので,日中は総合研究棟などで仕事をしていた.コンピュータ間でデータの同期が簡単に取れ,ネットが使える環境下にあるのはありがたい.工事が終了したのにあわせて,事務所の机などの模様替えも行なった.すっきりと機能的な配置になった気がする.

今年採れたてのホップを使った旬のビールが色々とでてきた.一番搾りとれたてホップ黒ラベルの東北ホップ100%を目にした方も多いだろう.あまりキンキンに冷やさずに飲むと香りがたち,より美味しく飲めると思う.私が今年も楽しみにしているのは,やはりサッポロクラシック・富良野Vintageだ.普通のサッポロクラシックもずば抜けて美味しいのに,さらにこれは美味しい.飲んで思わず目頭が熱くなる美味さだ.今年のビンテージも美味しかった.どれも限定品なので早々と捕獲し,現在は家の冷蔵庫で仲良く待機している.さらに先週には北海道の地ビールも仲間入りして,ちょっとした盛況ぶりにご満悦だ.
12月1日(木曜日)
ちょうど一週間前に喉が痛くなりはじめ,嫌な予感がした.ここ最近は空気が乾燥していたり,気温の乱高下があったので用心していたのだが,甘かった.翌日には完全な風邪の症状が炸裂した.先週末は喉の痛みと咳で,今週からは鼻水へと移行した.意を決してかなり寝たのが功を奏したようで,ここ最近になってかなり楽になった.ブーストを上げて一気に片付けたいことがたくさんあるのに,歯痒いかな,ペースを上げれない.そろそろ反撃したいところだ.
2012年1月12日(木曜日)
最後の更新から一ヶ月ほど経過した.実に長い,そしてあっという間の日々であった.

Seino, T. (2011) Spatial distribution and growth in saplings of Kalopanax septemlobus (Araliaceae) related to conspecific adults. Japanese Journal of Forest Environment, 53: 73-78.
が,出版された.印刷されたものを見ると,改めてよかったと思う.

今月は教務行事がめじろ押しだ.昔とは完全に立場が変わってしまったが,種類こそ変われど緊張感だけは高まっている.
1月18日(水曜日)
先週末の二日間は大学入試センター試験であった.理科の問題を後でみると,なかなか興味深い問題が出題されていた.私が扱っているような生態学では,植生や森林の成り立ちを考える際,地質や気象の知識も必要になることが多く,それらを総合的に理解することが求められる.それを改めて認識させられた.

Seino, T., Hirata, A., Bessho, N., Hayashi, Y., Koseki, R., Endoh, T., Takinami, A., Ueji, Y. & Nakamura, T. (2012) A new flora list of the Ikawa Forest, Agricultural and Forestry Research Center, University of Tsukuba: Ferns and fern allies. Bulletin of Tsukuba University Forests.
が受理された.演習林フロラ改訂プロジェクトのプロダクトで,昨年に出版された裸子植物と被子植物篇に続くシダ植物篇である.これで井川演習林のフロラの改訂作業が終了した.標本をきちんと整理する作業はまだ残っているが,なんとか責任を果たすことができ,まずは一安心している.

今日は短期滞在留学生向けの実習で,キノコ栽培についての講義と実技を行なった.キノコのシーズンではないが,なんとかこなすことができた.
1月26日(木曜日)
先週の木金は生命環境科学研究科の修士論文発表会であった.育林研の皆さんは金曜日だった.なかなか上手な発表でよかった.ゼミなどで何回か聴いた話が多かったが,まとまった話として初めて聴くものもあった.改めてこういう研究をしていたのかと思ったり,普段ちょっと疑問に思っていたことがデータで綺麗に示されていたものもあり,興味深かった.口頭発表の場合,質疑の時間は概してさほど長くない.質問をする場合は簡潔に要点をついた質問をすべきだと改めて思った.

山下達郎の歌ではないが,今週の月曜の夜半に雨が雪へとなり,翌火曜日は筑波でも一面の銀世界になった.道路が凍結してこともあり,バスはなかなかやってこないし,夏タイヤのままの車を運転する気にもなれずで,その日の朝は歩いて出勤した.現在,実験用に圃場植えした苗の上に,塩ビパイプで枠組みをして寒冷紗を掛けた実験区を設置している.その天井が雪の重さでたわんでいたので雪を除こうとしたら,寒冷紗が裂けて惨事になった.落下した雪で苗がひとつ折れてしまったが,他には大きな被害はなかったので,まあよしとしたい.予備で持っていた寒冷紗をなんとか実験区の天井にかけ直し,一段落して生理測定をしようと思ったら,今度は生理測定の装置が使用中で測定ができなかった.沈みゆく太陽を眺めつつ,そして僕は途方に暮れた.明日に測定の予定だ.
2月7日(水曜日)
先週は2月期大学院入試があり,無事に終わってホッとした.

菅原優・清野達之 (2012) カラマツ人工林と隣接する落葉広葉樹二次林の埋土種子集団の把握. 筑波大学農林技術センター演習林報告.
が受理された.昨年度に卒研を指導していた菅原優さんの卒業論文を基に,今年度に追加データを加えて内容を充実させたものである.今後も進めていきたいテーマの一つである.こうして卒業論文の内容がちゃんと形となって残るのは嬉しい.
2月23日(木曜日)
先週の月曜日は卒業研究発表会であった.研究室の皆さんは上手に発表していた.

Inami, A., Michikawa, M., Muranaka, T., Seino, T. & Nakamura, T. (2012) A new flora list of theYatsugatake-Kawakami Forest, Agricultural and Forestry Research Center, University of Tsukuba. Bulletin of Tsukuba University Forests.
が受理された.八ヶ岳・川上演習林に出現する植物のリスト改訂を行なったもので,八ヶ岳演習林の井波さんが筆頭でまとめられた.井川演習林の出現植物リスト改訂とあわせて,現地演習林出現植物リスト改訂プロジェクトがここに完結した.とても嬉しい.

まずは一区切りであろうか.
3月14日(水曜日)
今週の月曜日は後期試験があった.無事に終わってホッとした.

昨日は農林技術センターの研究成果発表会であった.私は井川演習林の植物相改訂プロジェクトのあらましと今後の野望についての話をした.実は先月にiPad2を導入していたのが,なかなか本格的に使っていなかった.そこで今回の発表会を機会に,プレゼンの場で実戦投入してみた.手元に持ちながら操作できるので,プレゼンをしやすいと感じた.プレゼン中に他のアプリの切り替えがさっと出来るというのが改めて分かり,これは使えるな,という手応えを感じた.研究室の院生・学生さんのうち,演習林で研究を行なってきた方々にも発表してもらった.ちゃんと聴衆に応じて,より分かりやすいプレゼンに改定していて,聞いていて気持ちが良かった.有難うございました.
3月29日(木曜日)
先週の月火は大津市で開催されていた日本生態学会に行って来た.今回は自分が筆頭の発表を申し込んでいなかったので,どうしようかと思っていたが,共同研究の打合せもあり,結局2日のみだけの参加になった.充分な打合せができて何よりだった.会場ではポスターを中心に聴いて回った.次回は面白いネタで発表しなくては,と感ずることろだ.

ところで会場の龍谷大学の瀬田キャンパスに今回はじめて入った.我ながら驚きだが,そんなものかも知れない.夜は石山に泊まった.こちらはあの頃の懐かしさが残っていた.

23日からはインドネシア・中央カリマンタンでの調査に出かけていて,今朝に戻ってきた.Hさんと一緒に,かつては広大なクランガス林が広がっていた場所で調査を行なってきた.炎天下の調査だったので暑くて大変だった.夜には数多くの星を眺めながら反省をした.あとは今回のデータの料理方法だろう.

今回の機内では,あえて仕事関係のことから離れてみた.往路では Bernard Sumner の伝記(Confusion: Joy Division, Electronic and New Order versus the world)を読み,復路では機内で上映されていた「ステキな金縛り」 を観ていた.たまには良いだろう. 今回は機内で少しでも快適に過ごすため,秘密道具を投入し,負け方を軽くする策を講じてみた.機内でノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンを使用して,音楽や映画を楽しんでみた.やや安価な製品(それでも充分高い)で試してみたところ,機内の騒音がだいぶ緩和され,疲労感が軽減されることが分かった.しかし,例によって深夜便では眠れず,もはやお約束の敗北を喫した.そのため今日はほとんど機能していない.

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