Top に戻る最近の生活もっと以前の様子

2015年度の生活

ついに井川へ異動しました.これで筑波大演習林三箇所のすべてを回りました.次のサイコロの目はどこでしょうか.しばらくはここで落ち着きたいものです.そんなこんなで引越な春,雨ばかりの夏,ウルトラ・ブロックな秋,小雪と出張な冬とこんな感じでしょうか.

2016-04-25

04月05月06月07月08月09月| 10月| 11月| 12月01月02月03月

4月10日(金曜日)
新年度新学期になった.気持ちも新たに,と言いたいところだが,それはもう少し後の話だろうか.

妙な倦怠感から脱しつつある.最初は疲れが溜まっていたのかと思ったが,花粉への対抗で知らず知らずに体力を消耗していたのかもしれない.かといって絶好調ではないが,これくらいのテンションでちょうどかも知れない.
4月20日(月曜日)
4月16日付けで井川演習林勤務となった.二回目のつくば勤務は4年と2週間だった.

先月末から静かにバタバタしていて,今月からは右往左往でなんとか引越が終わった.16日に井川へ到着し,翌日から挨拶回りや荷物の梱包を解き,整理して再び仕事と生活ができる環境を再構築している.引越の最初は整理していらないものを捨てて梱包していくが,最後の方ではとにかく段ボールに詰めた.得てしてこういうものは最後まで使用する重要なもので,到着後アレがないと大騒ぎになった.やっとの思いで探し当て脱力している.週末を挟んだので,研究室周りも住居も7割以上は終わっただろうか.残りを早々に終わらせて,早くこちらの諸々に着手したいところだ.
4月28日(火曜日)
引越の余韻響くなか,22-24日は卒研指導で八ヶ岳演習林へ行っていた.今回の私は今季初フィールドで,引越ボケも加わって諸々と抜けていたような気がする.次はしゃんとするだろう.作業は面白いくらいに順調に進んだ.また,今後の展開もある程度の見通しもつきそうだ.やる気のある方々に囲まれて嬉しい.

昨日は講義で筑波へ行っていた.引越し後10日後で,なんとも言えない妙な感じがした.講義は総合科目・フィールドに学ぶ食と緑だった.今回はこれまでのベストの講義を行えた気がする.話術が上達したのか,テンションが高かったのか,いずれにせ会心の出来だと自負している.

引越は研究室まわりと家の方も大方終わった.あとは細かいセッティングか.
5月22日(金曜日)
7日と14日のそれぞれで,午前に森林育成学の講義を,午後に生物資源生産科学実習を筑波で行なってきた.森林育成学の講義では,内容をだいぶスッキリして話せたのでまずまずの出来だったとは思うが,バイオメカニクス篇ではもう少しオイラー式の話をすればよかったのと,水分生理編では Hagen poiseuille のくだりをもっと説明すればよかったのでは,というのが今回の反省点だった.

4月16日で井川に転勤したが,講義のために結構な回数で筑波キャンパスへ通っている.今週はずっと井川にいたので,ようやく井川演習林の森林の奥の方へ入ってきた.気持ちのよい天気の中,まだ自分が走破したことのないエリアを中心に,調査のお手伝いと森の様子見や調査地の下見などを行なってきた.楽しいことができそうだ.八ヶ岳演習林とは違って,アクセスの要が自分の脚なので,鍛えなおして挑みたい.

筆頭著者の森章さんから論文受理のお知らせが届く.
Mori, A.S., Ota, A.T., Fujii, S., Seino, T., Kabeya, D., Okamoto, T., Ito, M.T., Kaneko, N. & Hasegawa, M. (2015) Concordance and discordance between taxonomic and functional homogenization: Responses of soil mite assemblages to forest conversion. Oecologia, in press.
6月19日(金曜日)
せっせと筑波詣が続く.5月25日に全国演習林協議会(全演協)の会議で東大へ行き,そのあとは筑波へ向かった.全演協の会議中に大きな地震があり,久々に携帯電話の緊急地震速報が鳴った.揺れと同着だった.
翌週の6月3-4日は演習林事業計画会議で,今年度の演習林運営に関わる全体の会議であった.
そしてその翌週の8日に学類の「生態学」の講義があった.1回だけの登板とはいえ,2コマ連投は流石にしんどかった.2コマ目以降の途中で,野球でいうところの「甘く入ったストレート」が何球かあったかもしれない.途中でなんとか立て直したはずだ.
これで春AB学期(普通の大学でいうところの前期)の自分が担当する講義実習が終了した.あとは期末試験が待っている(その後の採点と成績評価も).

東海地方も梅雨入りした.筑波詣と梅雨の合間を縫って井川演習林の奥に入っている.歩いて奥に行く度に新鮮な発見があり,妄想  想像が膨らむ.ヌカカの総攻撃を受け,静かに辛い.

ここ最近の地震や火山噴火などの報に驚くことが多い.まして自分がよく知っているところだとなおさらだ.
7月1日(水曜日)
先月は井川周辺の崩壊地周辺の森林や文字通り山奥の森林を見てまわっていた.調査に適した場所が見つかって嬉しいが,歩いて到着するには結構な時間と体力を要しそうだ.
植生調査の補助でドローンを使えないかと,修士の院生さんとあれこれ試してみた.私の操作は大変ぎこちなく,挙句に繁みに突っ込まさせたりと散々だった.院生さんは手慣れたもので,あっという間に意のままに操作していた.傍から見ると,いい大人がドローンを飛ばして遊んでいるように思われそうで気がかりだった.もう少し慣れたら調査へ実戦投入してみたい.それまでに私もある程度は使えるようにしておきたいものだ.

6月27日は教育関係のプロジェクトのシンポジウムに出席するために東京へ行っていた.

週明けからは筑波で,期末試験や研究室のゼミなどの対応だった.今日の夜に井川に戻ってきた.この後は夏休みの実習対応が続くことになる.
7月9日(木曜日)
今月に入ってから延々と梅雨空が続く.研究室内の湿度が結構高いような気がするので,除湿機を投入してもらった.フル稼働させて,除湿効果を感じている.なんとなくキナバルのラボを思い出す.稼働させると室温の上昇を生じてしまう機体なのだが,薄ら寒い室内なので結構ちょうどな感じだったりする.

先月まで国立博物館で鳥獣戯画の特別展が開催されていた.観に行きたかったが,かなわず残念だった.鳥獣戯画製作キットというサイトがあり,例えばこんな感じで,味のある絵を作れて楽しめる.私はまじめに仕事をしている.

仕事で EVERNOTE を使っている.月曜日に突然全く起動しなくなり,焦った.ネットで情報を探してあれこれやってみたが,総てダメ.結局 Time Machine を使って旧バージョンにし直して,動作を確認してから最新バージョンにしたら元に戻った.OS のアップデートと関係があるのだろうかと思ったが,同じOSバージョンの MBA の方はなんともなし.よく分からぬ.
7月31日(金曜日)
連休明けちょっとした頃に,静岡の梅雨がようやく明けた.久々に本格的な梅雨を感じた(個人の感想です).16-17日の降り始めからの雨量で350 mm を超え,これが話に聞いていた井川の雨かと思った.流石に森に入れず,大人しくせざるを得ない日々が続いた.

今週の月曜日から昨日まで,卒研生の指導で八ヶ岳演習林に行っていた.時間がかなり限られていたので,まず予定していた項目は総て終わらないだろう,と思っていた.しかし,予想を遥かに超える順調さで進み,無事に終了した.私が調査予定をかなり悲観的に組んでいたのかもしれない.でも予定よりも早く終わり,予想以上の出来で終われば何か得したような気になる,ということで良しとしよう.気になる調査内容では,面白い結果になりそうな感触を得たので解析結果が楽しみだ.

上記の調査の出発前にコンピュータの同期を取っている最中に,MBAのEvernoteを起動させた瞬間,起動中だったメイン機のMBPのEvernoteがクラシュした.前回と同じ方法で回復を試みたが,今回は古いバージョンでは受け付けてくれなかった.途方にくれていた時に,もしやと思い,
library/Application Support/CrashReporter
にあった Evernote のクラッシュ情報を削除し,他の Evernote 関連のディレクトリを総て削除してから Evernote を起動させると元に戻った.単独で落ちた時も,同様の措置をすると回復するようだ.場合によっては一度 log out するとよい.備忘録も兼ねてここに記しておく.
8月17日(月曜日)
以前に井川演習林で研究をしていた研究室のOBが来林し,一緒に森を歩く機会が今月の3日にあった.気持よく林内を案内して頂き,楽しいお話を聞けてよかった.昔の調査地の様子も伺え,興味深かった.

お盆休みを含め,今は学生にとって夏季休業の時期になる.しかし,自分にとっては実習シーズンを意味し,これからが勝負という気持ちが強い.そして,秋学期から始まる授業と実習にむけ,スケジュール調整と出張の手配なども開始した.
9月7日(月曜日)
先月の18日からの4日間,教務のために一ヶ月半ぶりに筑波本部に行ってきた.盆も過ぎたので少しは涼しくなっただろうと思っていたが,甘かった.もっとも昨年の私ならそう思っていたかも知れない.すっかり涼しいところに順応してしまった.蒸し暑い最中,秋味で涼む皮肉な展開になった.

8月24日の週は森林生物学実習が井川演習林であった.今回から本格参加した.天気が優れなかったものの,なんとか無事に実習を終えることができた.基本的な木本種を覚える内容である.その一方で,私がサンプルを採取しようと探していたマニアな樹種をたまたま発見し,密かにテンションがあがっていたのに気づいた人はいないだろう.

明けて8月31日の週は森林総合実習が八ヶ岳演習林であった.その前の週に引き続き,天気が優れずかなり気をもんだ.特に間伐演習がちゃんとできるか不安だったが,ここもなんとか天気が持ち直し,予定通りのメニューをこなすことができた.実習の様子は筑波大・演習林のスタッフ・ブログ
www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/2623
からも観ることができます.

明けて今週,三度秋雨前線のいけずに困っている.
9月30日(水曜日)
夏の実習の最終回になる多様性生態実習が9日から八ヶ岳演習林であった.8月末からの実習三連投の締めになる.これで実習シーズンも終わりだ.前日の大雨で八ヶ岳演習林までちゃんと行けるか心配だったが,無事に到着することができた.朝に井川を出発した時は大雨だったが,八ヶ岳演習林に着いた時には晴れ間すら見えた.無事に実習が終了した,と言いたいところだが,今回は途中で都合リタイアしてしてしまった.全くもって申し訳ない.ご迷惑とご心配をおかけしました.

そんな訳で気づけば9月が終わっていた….
12月18日(金曜日)
気づけば秋から冬へ季節は変わってしまった….

秋学期が始まってから担当している幾つかの講義と実習をなんとか無事にこなし,それらが終わった.10-11月は結構な頻度でつくばへ通い,ようやく井川-静岡-つくば間の出張経路に慣れてきた.静岡-東京間は新幹線で一時間ちょっと.案外この時間はいろんなことに集中できる.特に講義の資料の最終チェックなどに丁度な時間である.電源が欲しいので窓際に座る努力をしているが,静岡駅に停まる「ひかり」の多くは700系だ.最新のN700系だと窓際に電源があるのに,700系は車両の前後の席にしか電源がなく,バッテリーが弱っているときに残念だ.

先月の25-26日と富山大に行ってきた.セミナーと研究の打合せなどを行なってきた.早速と北陸新幹線に乗れて嬉しい.富山大には2001年に哺乳類学会で行って以来で,実に14年ぶりだ.富山駅は新幹線の開業で新しい駅舎に変わっていた.
セミナーでは話を時間的に盛りすぎてしまった.もっと内容を絞ればよかったと反省している.Wさんには大変お世話になりました.

筆頭著者の澤田佳美さんから論文受理の連絡が届く.
Sawada, Y., Aiba, S., Seino, T. & Kitayama, K. (2015) Size structure, growth and regeneration of tropical conifers along a soil gradient related to altitude and geological substrates on Mount Kinabalu, Borneo. Plant and Soil, DOI: 10.1007/s11104-015-2722-z
キナバル山の熱帯性針葉樹の更新の話である.

2010年から,山火事後のインドネシアの熱帯泥炭湿地林の再生過程調査のプロジェクトに関わってきた.その成果をまとめた本が出版された.共著になっている章は,
Shiodera, S., Atikah, T.D., Apandi, I., Seino, T., Haraguchi, A., Rahajoe, J.S. & Kohyama, T.S. (2016) Peat-fire impact on forest structure in peatland of Central Kalimantan. In: Osaki, M & Tsuji, N. eds. Tropical Peatland Ecosystems. pp. 197-212. Springer-Verlag, Tokyo. (DOI: 10.1007/978-4-431-55681-7_12)
である.

New Order が新譜をリリースした.2005年の "Waiting for the Sirens' call" 以来の,お蔵出しの "Lost Sirens" を除けば10年ぶりの新作だ.この10年でバンド内で色々とあったが,新作のリリース元が mute になったことはかなりの衝撃だ.

本来の意味で,そして例えとしての慣らし運転が終わりつつある.
2016年1月29日(金曜日)
年明けからは教務行事も大詰めで,卒研や修論審査のシリーズが続く.担当の講義も終わり,自分がする方の今年度の講義実習が終わった. あとまだもう少し残っている.
今週の月曜日は鹿児島大学の相場慎一郎さんに来ていただいて,「東アジア地域の多雨林の生態と生物地理」というタイトルで,針葉樹を中心にした多雨の樹木の生態と生物地理がメインの内容で大学院前期課程の集中講義を行なって頂いた.膨大な量の熱い話を伺えて大変勉強になった.有難うございました.よりによって出張当日に発生した大雪による交通混乱で,エクストリーム出張になってしまい大変だったかと思う.重ねて有難うございました.

筆頭著者の青柳亮太さんから論文受理のお知らせが届く.
Aoyagi, R., Imai, N., Seino, T. & Kitayama, K. (2016) Soil nutrients and size-dependent tree dynamics of tropical lowland forests on volcanic and sedimentary substrates in Sabah, Malaysian Borneo. Tropics, 26, in press.
サバのタワウとデラマコットの混交フタバガキ林での更新動態における土壌栄養塩の違いによる効果を論じた内容である.

高橋幸宏の新ユニットからバンドになったMETAFIVE の新譜 "META" を聴き込んでいる.シャープな感じでカッコ良い.
自身の誕生日に新譜を出した David Bowie の "★" には驚いた.リリースまで完全に秘密だったようで,新譜が出たことに驚き,そして二日後にさらに驚いた."META" と合わせて現在聴き込んでいるところだ.
2月16日(火曜日)
教務関係が諸々と続く.先週も教務関係でつくばへ行っていた.「筑波山自然観察ハンドブック」というガイドブックがあり,それを購入しようと思っていた.入手にちょっと一工夫を要するので,かつて住んでいたところの近くにあって,良く寄っていた書店に行った.友朋堂という書店だ.それは2月9日のことだった.翌日に無事に井川へ戻り,ニュースを知って驚愕した.初めてつくばに来た10年ほど前には梅園店に,5年前の二回目のつくばの時は吾妻店と桜店によく寄っていた.品揃えのセンスが良く,研究関係でも趣味の分野でも,友朋堂では面白い本を見つけ,買うことができた.突然の閉店の報を知り,残念だ.
2月29日(月曜日)
先々週に卒研発表会が,明けて先週に修論発表会が無事に終了した.

卒研発表会の帰路に喉に違和感を感じ,やがて鼻水が出始め,風邪を引いたなと思った.幸いなことに翌日に風邪の諸症状は出てこなかった.しかし,猛烈な目の痒さとともに今年も辛い季節の到来を感じた.酷かったのはその初日と翌日だけで,今のところは思った以上にまだそんなにキツくない感じだ.どうなることか,ひとまず今のところは良しとしておこう.

先週は研究の打ち合わせのために再び富山大学へ行っていた.

今年は閏年だ.これまでこのペイジを2月29日に一度も更新したことがなかったので,今年は記念も兼ねて今日この日に更新しておこう.
3月9日(水曜日)
久々に静かな日々を井川で過ごしている.一段落ついて落ち着いたところだ.諸々の進行が順調なのかと聞かれれば,その返事の声が小さくなってしまうところが悲しい.

先週の木曜日にダニ媒介脳炎の予防接種へ行ってきた.

思うところ急にあって,楳図かずおの「おろち」が読みたくなった.なんとか仕入れに成功して,先週末にかけて全巻を読破した.恐怖マンガとして読むよりも,人の心の闇や深部を突く物語として読むと話の濃さを感じる.自分がまだ幼少の時に何度か読んだ作品だが,大人になってから改めて読み返すと思うことがたくさん出てくる.この作品の初出が,当時の少年サンデーということに驚いた.
3月31日(木曜日)
年度末らしい3月が終わった.

10日から11日にかけて,信州大学アルプス圏フィールド科学教育研究センターの共同利用拠点の会議に出席するため,伊那へ行っていた.今回はなんとなく寒くなるかと思い,ちょっと重めの装備で出かけた.珍しく予想があたり,正解だった.

14-15日は,農林技術センターの研究成果発表会と業務成績発表会で筑波だった.私が指導している院生さんと卒研生さんに川上演習林で行なった研究を発表してもらった.また,井川で研究している卒研生さんの発表も聞けてよかった.

19日から25日までは第63回日本生態学会で仙台に行っていた.ちょうとこの時期に複数の学会が入れ代わり立ち代わりで仙台市で行われていたようだ.ホテルの予約を昨年の11月に行なったのにも関わらず,予約をとるのが大変だった.そのため,19-20日は隣の名取市に泊まり,21日から仙台市内に泊まった.今回から委員会への出席があったので,いつもよりは長めの日程になった.発表や各種集会の諸々を見聞きして有意義な日々であった.今回も受賞講演をじっくりと聞いた.会場近くの青葉山のモミ林などを観れなかったのがやや心残りか.
今回も新幹線の凄まじさに圧倒された.相当な移動距離なのに,この程度の時間で着くのかと驚愕した.やはり速い乗り物なのだ.翌26日に新幹線が函館まで開業した.きっと人や物の流れも変わるだろう.仙台に行く新幹線に乗る前に夕食を買おうと東京駅のホームの売店をのぞくと,サッポロ・クラシックが売られていた.

色々な人たちの色々な形のおめでたい話を聞く一方,突然の話も伺う.

井川に戻ってからは年度末最後の大時化にもまれる.restless.

Top に戻る最近の生活もっと以前の様子