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2018年度の生活

井川演習林から八ヶ岳演習林に異動しました.これで筑波大学の演習林ローテーション二巡目に入りました.いつまで八ヶ岳演習林にいられるでしょうか.Tomorrow never knows. 水な春,хорошоな夏,悪沢な秋,引越と学会ハシゴな冬,とこんな感じでしょうか.

2019-04-03

04月05月06月07月08月09月10月11月12月01月02月03月

4月2日(月曜日)
先週は第129回日本森林学会大会に参加するために高知に行っていた.

高知に行くのは実に18年ぶりだ.昔と変わらず,雰囲気はそのままで懐かしい感じがして嬉しかった.ちょうどサクラが満開で,気持ちが良かった.2週間前の札幌では吹雪の中を歩いた.同じ3月の日本とは思えない光景だ.発表も無事に終わりホッとした.色々と懐かしい方々とも話ができて大変よい学会だった.色々とありがとうございました.
その一方で高知への往路は大変だった.羽田から飛行機で高知入りの予定だったのが,搭乗予定便が欠航する憂き目にあった(機材繰りの関係らしい).何が何でも当日に高知入りする必要があったので,松山便に振り替えて,その日の晩になんとか高知入りできた.遅延はままあるが,欠航はかなり久しぶりだ.Aさんのお手伝いで屋久島に行った時に,屋久島空港で帰りの飛行機が自分の目の前で引き返して以来だ.その時の私は博士課程の院生だった.

井川に戻ると,こちらも春になりつつあった.週末は天気も良かったので,夏タイヤへの交換作業を行なった.中腰の姿勢で十字レンチを回したり,タイヤを持ったりした作業が良くなかったようで,腰を痛めてしまった.肉月に要で腰とはよくいったもので,腰痛で日常生活に支障がでている.ペンギンのようにヨチヨチ歩くのが精一杯という有様だ.今日から新年度で,希望新たに目標を立ててスタートなはずだが,まずは腰を治そうという目標から私の2018年度が始まった.
4月19日(木曜日)
月曜火曜とつくばに行っていた. 月曜日は総合科目「森林」の講義であった.途中で声量が落ちてしまったのが残念だ.火曜日は研究室の一回目のゼミであった.
大学構内もこんなに人がいたのかと思うくらいに混んでいた.自転車渋滞もみられ,新年度と新学期が始まったことを改めて感じた.

腰の方はかなり良くなってきた.油断しているとぶり返すので,まだ諸々と大人しく進めている.のんびりしている訳ではないのでご容赦を.
5月11日(金曜日)
4月24日に井川小中学校で,今年も記念植樹関係のお手伝いを行なってきた.植樹をした後に雨が降ったので,タイミングが良かった.用意した小ネタも少しは受けたようだ.
あとは会議とかの諸々が文字とおり五月雨式に続く.徐々に2018年度が加速し始めてきた感じだ.

人の集中力はどこで切れるか.PCのモニタ上縁を歩くテントウムシに気づいたときか.
5月30日(水曜日)
5月14-15日は演習林事業計画会議でつくばであった.大きなこともなく,会議は順調に終わった.

野外調査も本格スタートの時期になった.上記の会議後に,新・院生さんの調査が始まった.まずは場所と選木からで,これが思った以上に順調に終わった.昨日はその続きをつくばで行なった.

5月18日は中部森林学会の理事会に出席するために,名古屋大学に行っていた.当日は真夏のような暑さでぐったりした.こちらも理事会が順調に終わった.

5月21日の週は,前半は八ヶ岳演習林での調査下見を,後半は井川地区での調査下見を行なった.両方ともいい感じで進めそう,とのアタリを得ることができたのが嬉しい.
6月12日(火曜日)
先週の月曜日は生態学の講義でつくばだった.翌日の研究室のゼミに出てから井川に戻った.

先週の土日は静岡大学で開催された日本熱帯生態学会第28回年次大会に参加してきた.2016年に筑波大学で開催された大会と同様に,今回も発表を聞くだけの参加だった.今回も興味深い発表を聞くことができて良かった.植生ならぬ食性の話題も多く,楽しめた.

東海地方も梅雨入りした.
6月29日(金曜日)
先週の水曜日から今週の水曜日まで八ヶ岳演習林で調査を行なっていた.
最初の三日間は,Kさん達と新たに始めた調査を行なっていた.仮説を検証できそうな形でのセットができたと思う.今後が楽しみだ.
次の二日は二次林のプロット (1 ha) の再測を行なっていた.初日の途中で雨が激しくなり,濡れるし寒くなったしで,流石に心が折れてしまった.その日はここまでとして,翌日に一気にスパートを掛けて無事に再測を終えることができた.
その翌日はWさんとTさんとの調査であった.昨年の今時期に行なった調査のリターンマッチ的な内容で,これがきれいに決まって無事に終了することができた.またいろいろと勉強になった.
最後に先のプロットとは別のプロット (0.25 ha) の再測を行なった.その後,二次林プロットので補足データの測定を行なった.二次林プロットの再測時に気づいたことを定量化できそうだ.
一週間ちょっとで,採ろうと思っていたデータを得ることができて満足だ.流石に少々バテたが,温泉の力で回復して,調査を続けることができた.
7月11日(水曜日)
昨日は千枚岳の方に行っていた.この秋に全国演習林協議会の技術職員研修を井川演習林にて開催する予定である.井川演習林はもちろん,井川地区や南アルプスの奥の方までを満喫してもらおうと企画している.そのため,一度現地をちゃんと観ておこうということになった.
例によってまずは自分が大満喫した.千枚岳の頂上(2880 m)までの標高帯の植生と地形を確認できた.頂上付近でガスってしまったが,久々に標高の高いところに来た実感があった.

東海地方も梅雨明けしたようだ.井川でも日中は蒸し暑いが,朝晩は涼しくて過ごしやすい.
7月20日(金曜日)
植生学会誌の最新号に
高久朋子・清野達之・菊地亜矢子・小川政幸・上條隆志・中村徹 (2018) 八ヶ岳東麓の湿地およびその周辺における樹木の空間分布と過湿条件下の土壌との関連.植生学会誌, 35, 21-33. DOI: 10.15031/vegsci.35.21
が掲載された.2010年度に卒研を指導した高久朋子さんの卒論を基にした内容である.こうして論文として形になるのはとても嬉しい.加えて掲載号の表紙写真も飾り,さらに嬉しい.

今週は井川演習林で森林流域工学実習が行われた.その様子を演習林のブログ
http://www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/4387
へアップした.今年も天気に恵まれた.河川敷はあまりに暑く,時々沢で文字とおり頭を冷やした.
7月27日(金曜日)
今週の水曜日と木曜日の二日間に森林育成学の集中講義の担当があった.そのため,今週のほとんどは筑波だった.先月の上旬以来なので久々だ.集中講義は結構な数の受講生で席が埋まった.教室内に放出された熱気と二酸化炭素濃度はおそらく高めになるはずだ.空調を行なうことはもちろん,休憩時間にできるだけ換気を行なうことを心がけた.空調にはどうしてもムラが生じてしまうことが多い.集中講義の前日には別用の教務があり,そのときに座った席が寒く,お腹を冷やして静かに苦しんだ.集中講義も無事に終わり,一段落というところ.
8月20日(月曜日)
森林育成学の講義後の7月29日から8月12日まで,今年もそのままロシア調査へ出掛けていた.行き先はこれまでと同じ,アムール州のゼイスキー自然保護区である.
往路はちょうど台風の進路に重なりそうでヤキモキしたが,うまい具合にタイミングが外れて無事に渡航できた.調査は天気にも恵まれ,短い期間だったが濃いデータを取ることができた.今年も漢の調査ができて満足だった.
しかし,問題は復路にあった.ハバロフスクからの帰国便が大幅に遅れ,乗り継ぎができずに経由地のソウルで一泊の憂き目にあった.結局は一日遅れの帰国となった.全体の感想を最後の二日に全部持っていかれそうになったのが唯一残念だったところ.

その後は夏休みを経て,日常に戻った.久しぶりに井川へ戻ったとき,私には珍しく遠くへ行っていたのだと感慨にふけった.
9月7日(金曜日)
先週の一週間は井川での森林生物学実習であった.前の週に攻めきた台風の影響がちょっとだけあったが,少しの日程の入れ替えでなんとか対応できた.今年も無事に終わってなにより.

今週は森林総合実習のため八ヶ岳演習林で,昨日に戻ってきた.こちらは実習期間中に台風の影響をまともに受ける事になってしまった.これまでなんとかなってきたが,今年になってこれまでか,というところ.それでも事前の用意やショートメニューにしたこともあり,なんとか無事に終わった.

これで今夏の実習シリーズが無事に終わり,ホッとしている.
9月11日(火曜日)
8月27-31日に井川で行なった森林生物学実習の様子を演習林のブログにアップした. 
http://www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/4536

その翌週の9月3-7日に八ヶ岳演習林で行なった森林総合実習の様子が演習林のブログで紹介されている.
http://www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/4488

今年の実習の様子が分かるかと思う.
9月27日(木曜日)
先週は全国演習林協議会秋季総会に出席するために沖縄に行っていた.
会議そのものは順調に終わり,現地見学会を楽しんできた.その様子を演習林ブログ
http://www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/4628
で紹介した.改めてやんばるの森は面白かった.楽しみにしていたオキナワウラジロガシや沖縄でのイジュ(Schima wallichii)をこの目で見れて嬉しかった.特にイジュはインドネシアのハリムン山やキナバルで観た種とほぼ同じものとされていて,これを沖縄でも観れて感激した.滞在中は星々を眺めながら反省した.
今回の出張で経県値が上がった.
10月19日(金曜日)
2018年度も後半戦に入った.

10月1-3日は,大学院の講義とゼミのため,つくばへ行っていた.7月末の講義以来なので,実に久々の筑波だった.
10月5-11日は,今年度で定年退職を迎える大学院時代の恩師の最終講義ならぬ,最終「毎木」に参加するため,長年調査を行なっている森林の毎木調査に出掛けていた.往年のメンバーが結構集まり,とても充実した楽しい調査ができた.ありがとうございました.
井川に戻って今週の月火は,大学院の講義でつくばだった.面白い議論ができた内容で楽しかった.水曜は井川で,院生さんとの調査と採種,プロット設営を行なった.圧倒的にツガが優占する林分にプロットを作った.ちょっと嬉しい.

ペンギンが潜む高原.
11月16日(金曜日)
先月の27日は第8回中部森林学会に参加するため,伊那の信州大学農学部に行っていた.井川で行なっている森林調査の解析内容をまとめた講演を行なった.

井川に戻った週明けの10月30日から2日までは,全国演習林協議会での大学演習林技術職員研修を井川地区で行なうことになり,井川演習林で担当した.「南アルプスの地形と自然」というテーマで,演習林はもちろん,井川地区の広範囲を対象に満喫することができた.天気が抜群に良かったのがかなり幸いした.その様子を演習林のブログで紹介している.
http://www.msc.tsukuba.ac.jp/ens/blog/archives/4775

その翌週明けから講義でつくばだった.大学院の講義が2つあり,そのうちのひとつは英語で2コマ連投だった.流石に終わったあとにバテてしまった.
11月29日(木曜日)
今月は筑波行きが多い.先週の月曜から水曜までは大学院の講義があった.心身ともに少々バテてきたので,気分転換も必要だ.こういうときは映画に限る.と,いうことで「ボヘミアン・ラプソディ (Bohemian Rhapsody)」を観に行ってきた.配役が似ている似ていない(特にブライアン・メイは本人説すら…)という次元ではなく,「憑いた」という感じ.ラストは凄いの一言.良いものを観れて大満足だった.
12月19日(水曜日)
12月16日付けで八ヶ岳演習林勤務となった.井川演習林には3年と8ヶ月いた.

ここしばらくはずっと右往左往していて,なんとか荷物の搬入までは終わった.現在は段ボールの山を前に,例によって呆然としている.毎回の引越しで荷物,特に書籍は微増しているので,今回も思い切って書籍整理を行なった.かなり思い切った処分のつもりだが,それでもこんなに荷物があるのはなぜだろうか.

「引越し」とネット検索をすると,「引っ越しセンチメンタル」なる候補が出てくる.井川では多くの方々に親切にしてもらい,正直寂しい.そして,荷造りと諸手続きなどの煩雑さで,流石にかなり気が滅入ったのもある.八ヶ岳演習林だが7年ぶりの復帰となる.住まいは以前とは全く別方向のところにした.その分少しだけ新規性があるだろうか.

まずは研究室周りの整理を終えて,ちゃんと仕事ができる環境にすることと,家の方は人がちゃんと生活できる場所にすることが今年残りの課題である.そんな引越バタバタ状態でも,年末らしく締めの仕事もたくさんある.なんとか総てこなして,気持ちよく年末を迎えたいところだ.
12月28日(金曜日)
引越しの感傷に浸る間もなく,前回の更新からせっせと荷物整理などを行なった.現状では研究室を9割方,家の方を8割方終えたところ.残りは割と細々したものや,直前に何も考えずに詰めた雑多なものなので,まあほぼ終わったと考えて良いだろう.諸々と機能し始めたのでまずは一安心.荷物の整理も大変だが,登録してある住所変更の諸々が割と多くて手間がかかった.

2019年3月の生態学会の大会プログラムが公開された.プログラムをじっくりと観て,自分の行程を決めなくてはいけない.まずは宿か.

2006年3月より,このペイジ内容を公開しているYahoo!ジオシティーズ が2019年3月末をもってサービス終了との知らせを受けた.そこで
http://seinotatsuyuki.g2.xrea.com/index.html
にペイジを移動させた.2019年3月近くまではミラーリングしようと思っているが,geocities の方はいずれ閉鎖となる.これまでに感謝したい.本人も部屋も,そして web page も引越しな年末になる.
2019年1月11日(金曜日)
年明け早々に年度末進行に向けての詰めが始まった.諸々の手配や予約など.これから慌ただしくなりそうだ.風邪やインフルエンザに気をつけたいところ.

3月に神戸で開催される生態学会のプログラムが昨年末に公開された.今日,なにげなく生態学会のweb page を眺めていたら,割と驚くことが「つぶやかれて」いた.大慌てで宿を確保したので,まずは一安心.もっと早めに行なっておけばよかった.
1月29日(火曜日)
昨年の中部森林学会で発表した話題,
岡綾乃・高橋純子・遠藤好和・清野達之 (2019) 樹皮の形質が樹幹流とその成分に与える影響.中部森林研究, 67.

Seino, T. & Endoh, Y. (2019) Ecological positions of conifers on the stand structure of the temperate forest in central Japan. Chubu Forestry Research, 67.
が受理され,掲載されることになった.
岡ほか (2019) は,昨年度に井川演習林で卒研を行なった岡さんの卒論の内容が基になっている.早速と形になって嬉しい.Seino & Endoh (2019) の方は,井川演習林で行なっていた森林調査に一区切り付けたもので,これも形になって良かった.
2月20日(水曜日)
年度末進行も佳境になってきて,教務関係の方が一段落つきはじめたところ.

Yoshida, T., Hasegawa, M., Ito, M.T., Kawaguchi, T., Seino, T., Chung, A.Y.C. & Kitayama, K. (2019) Initial litter decomposition on forest roads differs from that occurring inside the tropical rainforests in Sabah, Malaysia. Journal of Tropical Forest Science, 31, 108-113. DOI: 10.26525/jtfs2019.31.1.108113
が,出版されたとの連絡が筆頭著者の吉田智弘さんからあった.マレーシアの生産林でのリター分解の話である.
2月28日(木曜日)
ここしばらくはモグラたたきゲームのように,ひょこひょこと現れてくる締切との格闘が続いている.着実に減らしているはずなのだが,次から次へと現れてきて,不思議と数が維持されている気がする.

昨日は信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センターの教育拠点運営委員会の会議ため,伊那に行っていた.野辺山から思った以上に近いことが改めて分かった.
3月8日(金曜日)
先週末は学部時代の恩師の最終講義と祝賀会に参加していた.久々の方々にもお会いできてよかった.思えば私も昔は学部生だった.過ぎた昔などを思い出した.ありがとうございました.

JR東日本のスキー旅行のキャンペーンJR SKISKIのポスターが毎年なかなか洒落ていて,観ていて楽しい.2014年のキャッチコピーは「ぜんぶ雪のせいだ。」だった.今は「ぜんぶ花粉のせいだ。」という気持ち.
3月25日(月曜日)
15日から19日まで第66回日本生態学会に参加するために神戸に行っていた.神戸にはいつ以来か,と振り返ってみても,ちょっと思い出せない.かなりの久々なのだが,ちょっとのご無沙汰という感じだった.自分の発表も無事に終わり,懐かしい会も満喫できた.お疲れ様でした.今回も受賞講演をしっかり聞いてきた.
一度家に戻って荷物を入れ替えて,翌20日から23日は第130回日本森林学会に参加するために新潟に行っていた.会場は2006年の第53回日本生態学会と同じ会場だった.新潟には2017年の全国演習林協議会の秋季総会以来なので,まあちょっと前のことだ.

生態学会と森林学会では,期間中に研究の話をしたり,諸々と打合せたり,将来的な共同研究の話など,充実した日々を過ごすことができて良かった.この間にモチベーションが上がるが,下がらぬようにしばらくはこれを維持したい.
神戸では鼻に,新潟では目にきたが,いずれも軽くて助かった.ここ数年で少しは改善してきたような気がする.気のせいでもそう思えるならよしとしよう.
学会中に会った方々から私の鼻の傷について聞かれた.先月の信州大学での会議で伊那に行ったときのこと.考え事をしながら歩いているときに,外していた看板の枠に気づかずにぶつかって生じたものである.ボーっと生きていると,ろくなことにならない.

今日から現実世界に戻ってきた.遠い竜宮城から帰還してきて,玉手箱を開けようとしているところ.
3月29日(金曜日)
2018年度も実質的には今日で終わる.学部時代と大学院時代の私の恩師たちがそれぞれ今日で定年を迎える.永いことお疲れ様でした.自分の今の年齢時に恩師たちが成し遂げたことを考えると,私はかなり精進しなくてはと思う.前を見て,しっかりと進んでいきたい.

来週からは2019年度になる.早速と来期を睨んだ打合せと下見などが始まった.よい感じで進みそうなので楽しみだ.

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