二巡目の八ヶ岳演習林勤務から六年三ヶ月が過ぎました.ほぼですが,新型コロナウイルス感染症前の状態に戻った感じです.毎木ティータイムな春,今年もまた実習な夏,つくば詣での秋,右往左往な冬,とこんな感じでしょうか.
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4月3日(水曜日) 2024年度になった.昨年度の積荷も少々残っているが,新年度のアレコレを始めたところ.この時期の自分の恒例行事となった,紙資料とPCやクラウド内のファイルやメイルの整理を行なった.ペーパレスが進んだこともあり,そもそもの量は減った.しかし,保管すべき資料のうち,期限切れのものがそこそこ貯まっていた.電子情報は物理的なスペースを占有しないのでなかなか気付かないが,メモリの容量を改めて確認するとちょっと驚く.かなり処分したのでスッキリした. 4月16日(火曜日) 昨日は総合科目・森林の講義担当があり,つくばだった.2024年度春学期開始の1限目で,新学期にふさわしいスタートで嬉しい.今日から研究室のゼミも始まった. 先週の10-12日は,今年度から八ヶ岳演習林とその周辺で調査を行なう学生さんたちの調査地の下見などで,春の森林を満喫していた.まだ開葉はるか前だが,逆に色々と俯瞰できて楽しめた. 昨日までのつくばは上着を必要としないほどの暖かさ,いや暑さだった.つくばキャンパス内の落葉広葉樹の開葉も始まっていて,野辺山とのフェノロジーの違いを改めて痛感する. 4月26日(金曜日) 今週の水木はつくばだった.水曜日は会議や夏の実習のガイダンスで,木曜日は学類の生物資源生産科学実習Tの一班目だった.キノコの植菌が主な課題だった.水曜日はつくばでも薄ら寒かったが,翌日の木曜日は夏日どころか真夏日に迫る暑さだった.寒暖の差が大きく,少々バテて戻ってきた. ここ最近は凡ミスや先走り過ぎての失敗が多い.まずは落ち着いて,気をつけてゆきたい. 5月13日(月曜日) 先週の金曜日は南牧村の植樹祭に参加してきた.植樹祭の前日の野辺山では,一瞬だが雪でうっすらと白くなり,当日の朝も全国一番の冷え込みとなった.しかし,日中は気温も上がり,楽しく植樹ができた. 山岳科学センターのお知らせでの記事 5月30日(木曜日) 15日は川上村の植樹祭に参加してきた.暑からず寒からずの丁度な天気だった.こちらでも数種類のツツジを植栽してきた. 山岳科学センターのお知らせでの記事 翌日の16日は,生物資源生産科学実習Tの二班目の担当でつくばだった.実習が始まる頃に大気の状態が不安定になり少々気を揉んだが,こちらも暑からず寒からずの丁度な天気で無事に終わった. 20日の週は卒研生の皆さんと八ヶ岳演習林で調査だった.ミズナラ二次林のプロットの再測などを行なった.順調に終わりホッとした. 今週の月曜は学類の生態学の講義でつくばだった.2コマあり,少々蒸し暑かったこともあり,一人で汗だくなっていた.こちらも無事に終了した. 6月13日(木曜日) 先週の水曜木曜は,演習林事業計画会議でつくばだった.2020年からオンライン会議で実施してきたが,実に5年ぶりに対面(オンライン併用)での開催だった.建設的な議論ができてよかった. 7月11日(木曜日) 先月中旬から,週替りで学生さんたちや共同研究者の皆さんとの野外調査が続いている.テーマがそれぞれ異なるので,毎週違った楽しみがある.信州も6月21日に梅雨入りしたこともあり,6月下旬からは天気が安定しない傾向にあった.雨天延期になった調査もあったが,それでもなんとか予定をこなすこともでき,まずまずの感じで進んでいる. 7月25日(木曜日) 先週の木曜金曜は森林育成学の集中講義で,つくばだった.空調が効いた部屋での講義だったのだが,野辺山に慣れきってしまった私だけ汗だくだった.無事に終了した. 今週は学生さんたちとの調査で,幸運にも調査内容に適した天気になり,順調に進んだ. 8月1日(木曜日) 今年度になって,八ヶ岳演習林を紹介する記事を二本執筆した.一つは菅平高原実験所で発行している「菅平生き物通信」で,もう一つが地元の南牧村の広報誌「館報&広報 みんなのみなみまき」である.内容がそれぞれ重複しないように気を遣ったが,最後は共通して来林を誘うような締めにした. 八ヶ岳演習林のお隣のベジタボール・ウイズ(南牧村農村文化情報交流感)の中にカフェレストランがある.昼食後に演習林の周囲を散歩をすることがあり,その時,名物飯盛山カレーというカフェレストランの看板を目にし,ずっと気になっていた.少し以前の話だが,お昼にその飯盛山カレーを食べに行った.八ヶ岳演習林の近くに飯盛山という山がある.その名がご飯を盛ったような形に由来しているのだそうだ.山麓には獅子岩というゴツゴツとした溶岩が固まった岩がある.飯盛山カレーは,その姿をカレーと唐揚げで忠実に再現していて楽しい.ご飯の上には小さな旗も立っていて,少しテンションが上った.美味しいカレーで,上機嫌な昼休みを満喫できた. 8月29日(木曜日) 盆休み明けには極めて重要な教務があった. 今月中旬からは,夏の実習シーズンに入った.まずは北大研究林と連携を結んでいる大学演習林による2024森林フィールド講座(信州編)実習が,信州大学AFC野辺山で開催された.今年度は信州大学AFCが当番校であった.筑波大演習林の紹介や,一緒にフィールドに出るなどを行なった.私も楽しめたよい実習であった.お疲れ様でした. 今週は森林総合実習が八ヶ岳演習林で行われている.明日が最終日だが,今日で大筋終了した.天気が微妙であったが,なんとか持ちこたえて助かった. 9月19日(木曜日) 森林総合実習が無事に終わったあとも,実習対応が続く. 9月3日からは,森林生物学実習の八ヶ岳班の対応があった.台風10号の影響で,急遽予定などを変更しての実施となった.幸いにして天気がもって,無事に終えることができた. 森林生物学実習の翌週の10日からは,山岳科学学位プロのフィールド実習Aの対応があった.こちらも天気に恵まれ,無事に終えることができた. ひとまず自分の担当や対応のある実習が無事に終了して一安心している.秋学期の講義などの準備もあるので,まだ気忙しい. 10月10日(木曜日) 10月になり,2024年度も後半に入った. 10月5日に,筑波大学の公開講座「カラマツの森と自然と林業」を八ヶ岳演習林にて開催した.八ヶ岳・川上演習林のカラマツとカラマツ林に親しんでもらおうという意図で企画した.午後からの現地見学会では,皆さんを八ヶ岳・川上演習林の森にご案内した.途中で雨脚が強まってしまったが,それでも楽しく森の様子を説明できた. 秋学期から担当する講義も始まった. 11月7日(木曜日) 今シーズンのフィールドも終盤に入ってきた.今朝はここ一番の冷え込みだったので,たまらず居室のストーブのスイッチを押した.今シーズンの初点火になる.やせ我慢をしていたわけでなく,単にそのままで大丈夫だった.例年より二週間以上遅くなってで,改めて自分で驚いた. アイだけが,残った. 12月19日(木曜日) 野辺山も冬になり,フィールドの方は流石に一段落となった. 10月からの秋学期では,12年ぶりに専門語学(英語)IIの担当になった.そのため,大学の休講日の週を除いて,10月から毎週火曜はつくばに通っていた.専門語学(英語)IIと同じ日の1限目にVegetation Scienceと植生学や,一日おいた木曜日に生物資源生産科学実習IIや農林生物学実験に担当回があったときは,流石に宿泊した.秋学期ABの担当講義と実習実験も今週の火曜日をもって無事に終えることができた. 先月の9日は,中部森林学会に参加発表するために信州大学農学部へ行っていた.川上演習林に設置したダケカンバ・プロットの6年間の動態の講演を行なった.各自のPCを直接プロジェクタに繋ぐ発表方式であった.悲しいことに私のPCが全く認識されず,結局は大会事務局のPCに接続してもらってなんとか発表した.冷や汗をかいたが,無事に終えることができた. 今月の14-15日は,山岳科学学術集会に参加するために静岡大学農学部に行っていた.今回は野生生物と社会学会との合同大会だった.興味深い研究発表を見聞きできて面白かった.井川には寄れなかったが,久しぶりの静岡市だったので,とても懐かしい気持ちになった. 2025年1月9日(木曜日) 新年になったが,2024年度の締めが佳境に入りつつある.
2月13日(木曜日) 先月中旬から今月上旬にかけての大事な教務関係の諸々に一段落をつけることができ,安堵している.あとは最後の詰めが残っているが,それももうひと踏ん張りなはず. 昨年の中部森林学会で講演した,川上演習林のダケカンバ林の6年間の動態をまとめた論文が受理された. Seino, T. & Kobayashi, H. (2025) Dynamics of Betula ermanii (Betulaceae) patch in a cool-temperate broad-leaved secondary forest in central Japan. Chubu Forestry Research, 73, accepted 2025年度の講義や実習などのスケジュールが決まりつつある.あとはシラバスの更新が残っている. 3月6日(木曜日) 年度末の締めや報告関係が大詰めを迎えている. 3月27日(木曜日) 年度末の締めや報告関係に,たぶんなんとか目処をつけることができた. 3月8日は,研究室の津村義彦教授の最終講義だった.私は「中の人」だったので,盛会で無事に終わって本当に安堵した. 翌日の9日には山岳科学センターのシンポジウムがあり,オンサイトで参加した.11日は山岳科学センターの全体報告会があった.そして13日は信州大学アルプス圏フィールド科学教育研究センターの共同利用拠点のオンライン会議だった. 15日から18日までは,第72回日本生態学会に参加するため札幌だった.実に5年ぶりの札幌で,生態学会のオンサイト参加に至っては,名古屋大会が中止になったので6年ぶりだ.面白い発表を見聞きできて良かった.今回から大会企画委員のポスター部会員になり,「中の人」になった.ポスター賞の審査にご協力頂いた皆さん,ありがとうございました. 20日から22日までは,第136回日本森林学会に参加するため,引き続き札幌だった.会場の北大には,2019年の日本熱帯生態学会年次大会以来の来学なので,6年ぶりだ.こちらも面白い発表を見聞きできて良かった. 学会のオンサイト参加が久しぶりで,少し浦島太郎感もあったが,多くの方と会って久々に直接話すことができて良かった. そして,今週明けから久々の八ヶ岳演習林だ.留守中の浦島太郎からだいぶ戻りつつある一方で,なんだか気が抜けた. |